『フルーツバスケット』魚ちゃんはいかにして魚ちゃんになりえたのか?第17話レビュー

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TVアニメ「フルーツバスケット」公式サイトより

 先週に引き続き、今週の『フルーツバスケット』は7巻の魚ちゃんエピソードの後編。中学生だろうと大人だろうと不良は怖い……。壮絶な現役時代だった魚ちゃん。しかし、透や今日子さんと知り合ったことによって、徐々に彼女の中に変化が起こっていく。

 人が変わるきっかけは自分の意志はもちろん、誰と一緒にいるかということが大きい。不良の中に身を置いていた魚ちゃんの世界がそこだけのときには、暴力と不平不満が当たり前の中にいた。それが突然絵に描いたような温かい家庭に迎え入れられた魚ちゃんの戸惑いも、そこを居心地よく思って猫のように通うようになる魚ちゃんも、どちらも愛しい……。

 透君が「魚ちゃんの分です」と、当たり前のように自分の存在を受け入れる発言をしてくれているのを聞いたときの魚ちゃんの表情がたまらない。 

 透との友情を大切に思い始めた魚ちゃんが「族抜け」を行う。族を抜けるのは簡単ではないというのは、なぜか一般人でも知っている。本当かどうかはさておき、暴力団は小指を詰めるし、暴走族は集団リンチなんてことは耳にする。男だろうと女だろうと、別れを選ぶと痛い目に会うってどうしてなのか。

 そんなボコボコにされていた魚ちゃんを助けてくれたのが今日子。赤い蝶が来たら普通のヤンキー程度ならもう手出せない。魚ちゃんを連れ帰る道すがら、今日子さんと魚ちゃんの会話がとても優しくて暖かくて、見てるだけで涙が出そうになる。「透の親友になりたいんだ」と涙ながらにしゃべる魚ちゃん。このシーンの演技がほんっとに素晴らしすぎるので、ここだけでも見てもらいたい。

 誰かのために変わりたいと思うこと、痛い目を見たり迷惑をかけないと分からないことがあるということを身をもって知れた魚ちゃんは強い。まとわりついてきていた中学生ヤンキーちゃんたちに、自分が今日子にかけてもらったような言葉をかけてあげることが出来るのも、あのとき心身ともに傷ついた経験があるから。だからこんなにも透を大事に思っていて、優しい魚ちゃんができたんだ、この3人のやりとりがあるんだ、と思うと胸が熱くなる。

 原作と大分順番が変わったので、この前後の話をどう組み立てていくかが今後気になるところ。OPやEDにもう姿が出ているものの、本編にまだ現れていない十二支メンバーの出番はいつになるのか。今回の魚ちゃんの話の前に入るはずだったキョンのあのエピソードなどまだまだ見どころたくさんのこの『フルーツバスケット』の世界。来週も楽しみだ。
(文=三澤凛)

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