『ポケモン』『BLEACH』『銀魂』で興収100億円に届く…のか!? テレ東社長の野望に危険信号

『ポケモン』『BLEACH』『銀魂』で興収100億円に届く…のか!? テレ東社長の野望に危険信号の画像1映画『BLEACH』オフィシャルサイトより

 夏休みに入り、様々な子ども向け映画の公開がスタートしている。テレビ東京の小孫茂社長は7月5日の定例会見で、『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』『BLEACH』『銀魂2 掟は破るためにこそある』の3作合計で興行収入100億円を突破したいとコメント。果たして実現はできるのだろうか。

 7月13日に公開された『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』は、公開初週の土日2日間で興収5億円を記録。最終興収が35.5億円にまでのぼった前作『~キミにきめた!』とほぼ同じ水準のため、100億円の3分の1にあたる33億円に届く可能性は十分ありそう。8月7日には、累計興行収入が20億円を突破。レビューを見ても高評価で、相変わらずの人気を博している。

 8月17日公開の『銀魂2』についても、かなりの興行収入が期待できそう。昨夏公開の前作は大方の予想を良い意味で裏切り、最終興収38.4億円という大ヒットを記録。実写化に抵抗のあったファンからも大満足の声が寄せられていたため、『銀魂2』の興収もそれなりに見込める。前作の数字を上回る可能性は十分にあると言えるだろう。

 同じようなケースとして、実写映画『るろうに剣心』があった。12年に公開された第1作は興収30億円だったが、2作目が52.2億円、3作目が43.5億円と大きく飛躍している。果たして『銀魂』は『るろうに剣心』に続く実写成功作品となるのだろうか。

 一方問題なのが、7月20日に公開された実写映画『BLEACH』。公開初週の土日2日間では興収が約1.3億円。最終興収10億円に届けば上々というレベルの出だしで、大きくつまずいている。原作者の久保帯人は「スピードとスケール感のあるアクションは、日本映画として新しいレベルに到達しています」と同作を絶賛していたが、残念ながら敬遠しているファンが多いようす。

 17年8月公開の実写映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』も、原作者が褒めてもダメだったケース。荒木飛呂彦が“完成度の高さは皆さんの予想を上回る”と豪語していたが、最終興収は10億円にも届かなかった。『BLEACH』がこのままだと、テレ東・子孫社長が掲げた「3作で100億円突破」は難しいだろう。

『BLEACH』もだが、ファンタジー要素がある実写映画はコケるのが定番となりつつある。過去には『ドラゴンボール』『鋼の錬金術師』『テラフォーマーズ』『進撃の巨人』『ゴースト・イン・ザ・シェル』『無限の住人』などがこれまでに大苦戦を強いられてきた。

 18年12月には、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていたラブコメ漫画『ニセコイ』の実写映画も公開される。主演がSexy Zoneの中島健人ということで、ジャニーズファン層の動員がある程度見込めるが、こちらの興行収入がどうなるのかも実に興味深い。

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