【アニメレビュー】「桂じゃない、ヅラだあああ!」 “逃げの小太郎”桂がとにかくカッコよかった『銀魂』320話

 その中で話題に上がったのは、桂。堅実な守りの闘いを得意とする桂は、敵に「逃げの小太郎」と揶揄されていて、モブたちも「ヘタすりゃ臆病者」と言いますが、これに一言申すのは坂本。ヅラは守るための功のない戦できる、戦上手だと。そして、ヅラの生い立ちが彼をそうしたと。桂は幼いころに両親を亡くしていて、祖母から“将”は死んではならない、臆病者と言われても生き残れ、と教えられていたのでした。

 ここで桂のショタシーンが入るのですが、祖母を亡くした後、ひとりで家事炊事をこなす、しっかりしすぎている子どもで! なんでああいう大人になったんだ……謎……。あと、桂の両親の墓の隣に「藤田家之墓」があって! 藤田陽一氏(元監督・現監修)かな?

 この後には、銀さん、桂、高杉のショタ回想も入るのですが(幸せ)、“将”だから私闘を断る桂に銀さんが、「お前の代わりに将ってやつになってやる」「じゃあ、お前(高杉)が月から水、ヅラが木から土。日曜日は暇だったら俺が出るわ」ってシフト制を提案していて(笑)。この時は高杉が突っ込み役で、やんちゃなショタっぷりがギャン可愛いかった……。

 ヅラの生い立ちを語った坂本は続けて、ヅラの前にすべてを懸けねば勝てぬ敵が現れたら、臆病者の皮を脱いだヅラの真の姿が見られるかもしれないと――。それは、今この瞬間でした。桂は猩覚も惚れ込む闘いを見せ、圧倒していきます。てか「桂じゃない、ヅラだあああ!」って逆、逆!

 そして、最後はショタ時代の銀さんらも認める石頭で、猩覚を倒した桂。その直前、桂の頭には、ショタ時代の銀さん・高杉と語った「ここに帰った時は、何もかも忘れてお前たちと共に笑おう。お前たちと泣こう。ただのヅラとして。共に戦おう」という言葉が浮かんでいました――。

 今回は、回想を交えながら桂の過去、そして新たな一面を見ることができた回だったかなと。桂が“ただのヅラ”としていれるのは、銀さんと高杉の前。また3人が顔をあわせ、ヅラとしていれる時がやってくるのでしょうか。やってくるといいなぁ。

 次回は戦場の全兵を操る機巧導師・范堺と、「金へのがめつさと声のデカさだけは誰にも負けない」(今回のモブより)、坂本の一戦。快援隊をハッキングしてきた范堺に「うちはホワイトベースじゃのうて、快援隊ですが」「よくジオン軍がかけ間違ってくるんですよ」って、原作とおりガンダムネタが放り込まれていました(笑)。でも、個人的には“中の人”ネタではりますが、某ガンダム00の「狙い撃つぜ!」的なネタがぶっこまれるのを少しばかり期待したいところです。
(文・月島カゴメ)

【アニメレビュー】「桂じゃない、ヅラだあああ!」 “逃げの小太郎”桂がとにかくカッコよかった『銀魂』320話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!