【アニメレビュー】山寺宏一に速水奨に井上和彦…声優が豪華すぎて「今は何年?」 日曜夜の現実逃避に!アニメ『銀魂』

――夕方枠でも大暴れだったアニメ『銀魂』(テレビ東京系)が深夜枠に初進出! 本稿では、そんな“お騒がせアニメ”『銀魂』をレビューしていきます。

■『銀魂』第4期
第318話「休暇届」

銀魂アニメ『銀魂』公式サイトより。

 前回の第1話では、深夜枠らしく銀さんが「それではせーの。ギルガメッシュ!」とギルガメッシュポーズを決めたり、神楽がラブライバーを「名ばかりの生きる屍アル」と叩いたり……と『銀魂』のお家芸が炸裂していましたが、今回の「洛陽決戦篇」は基本シリアス。

『銀魂』の「ギャグが好き!」という向きには、ややしんどい(?)ターンですが、アニメ『銀魂』で名物の提供画面のコメントを見ると、「朝になれば仕事なのに学校なのに 受け入れられない 眠れない」「そんなアナタの現実逃避に夜ノ銀魂!(ニートも可)」と(※放送は日曜深夜)……。シリアスでも通常運転でなんだか安心します。“夜ノ”は、『夜ノヤッターマン』を意識したのでしょうか。

 今回のタイトルにある「休暇届」は、神楽が万事屋に残した「休かとどけ」から。父・星海坊主とその息子・神威が戦い、その結果神威が行方不明になったことを知った神楽は、兄を「誰にも殺させない」ために万事屋を離れ、宇宙へ。

 その一方で、師である吉田松陽がアルタナによって生まれた不老不死の存在・虚だったことを知った銀さんは、松陽の弟子として何をすべきか、同じ弟子として何をすべきか、「わからねえ」と一蹴しますが、「万事屋としてやるべきことだけ」は腹に決めていました。神楽を追い、坂本や桂と共に宇宙へと旅立ちます。万事屋に“三人と一匹で”帰ってくるために。

 わ~シリアスすぎる! シリアスな銀さんカッコいいけど! って感じなのですが、やはり『銀魂』ということで、下ネタ&ギャグはもちろんアリ。星海坊主が超カッコいい顔で「金玉」って言ったりね……。いや神威について、「あの化物を生み出したのは俺の金玉だ」「奴を終わらせるのも金玉ぶら下げた俺の役目だ」って中々カッコいいこと言っているんですが。

 あと今回注目すべきは、声優陣がなんだか90年代っぽい! 虚を演じる山寺宏一に、星海坊主を演じる速水奨、朧は井上和彦だし、武市変平太は茶風林だし、ちょろっと出た阿伏兎は大塚芳忠だし。まあメインキャラにも坂本演じる三木眞一郎と桂演じる石田彰がいるけど……! 安定の良いお声が聞けた回だったなと。茶風林演じる武市先輩の「ロリコンじゃない、フェミニストです」も聞けましたし。

 そして今回一同に介した銀さん、桂、坂本。河上万斉の説明とおり、かつて攘夷戦争を戦った「桂浜の龍・坂本辰馬、狂乱の貴公子・桂小太郎、白夜叉・坂田銀時」と、カッコいい通り名もある3人なのですが、集まるとおバカっぷりが炸裂。

 高杉晋助の悪いところを数えた銀さんは「高杉の悪い所がひと~つ」で数えると「高杉の……zzz」って寝ちゃうし、桂も「見ろ! 悪いところあり過ぎて寝ちゃったよ!」ってノリノリ。桂は高杉の良いところを数えようとして即寝落ちするし、高杉はゲロ吐くし……。新八のツッコミが冴えまくりでした。

 それと、今回特筆すべきシーンは、攻め込んできた徳川喜々を銀さんらが返り討ちにするシーン。原作マンガでは、坂本が「おまんらの国なら5ページあれば落ちるぜよ」と言っていたのですが、アニメのセリフでは“5ページ”が“13秒”になっていました。実際にタイムを測ったら本当に13秒で決着ついていたので、坂本すごいというか、アニメスタッフがすごい。

 まだまだというか、当分シリアスモードが続きそうな『銀魂』。「シリアスだから」って敬遠している層もいるようですが、見るとギャグターンもちょいちょいあって面白いかなと。深夜枠ならではのネタもアニメオリジナル要素として入るのを期待したいところですが。
(文・月島カゴメ)

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