ダンボールVRゴーグルに続き…自分だけの1台を作れる“ダンボール製・ピンボールマシン”が話題

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■ダンボール工作が「STEM教育の最初のきっかけになる」

　2人はこのPinbox 3000が大きな教育的効果を担うことを強く訴えている。すでに地元の幼稚園に出向き、子どもたちの前でこのPinbox 3000の作り方や遊び方を紹介をして好評を博しているということだ。科学技術人材を育成するSTEM教育を最初に施すきっかけに、このPinbox 3000が活用できるという。

「学校の教材にしたいという気持ちが実際のモチベーションになっています。クラス全員でカリキュラムの一貫として導入してくれるよう、現場の教育者に働きかけたいと考えています」とベン・マッチスティック氏は地元メディア「VPR」の記事で述べている。その意味もあってか、Pinbox 3000のラインナップには10個1組でまとめて安く購入できる「パーティーパック」（325ドル、約3万4,000円）が用意されているのだ。

　現在、11月の発送に向けて急ピッチで生産が行なわれているPinbox 3000だが、今回のプロジェクトが一区切りついてからは次のステップに移るということだ。それは実際にPinbox 3000の普及のための場所を用意することだ。

「次のステップとして実際に人々が訪れることができる場所をぜひとも作りたいと考えています」とピート・タルボット氏は語る。すでに同社のウェブサイトには、ユーザーから提供されたさまざまな素晴らしいカスタマイズや部品のアイディアが集まっており、こうしたものを人々に直接紹介する場を設けたいという思いがあるようだ。

　Cardboard Teck Instantuteの設立の基本理念には、工業廃棄物になり得るダンボールの有効活用を人々に意識させるという“エコ”な発想があるという。今回のPinbox 3000のプロジェクトも、ダンボールが持つ可能性を広く知ってもらうための企画でもあるのだ。溜まったダンボール箱を資源ゴミに出す前に、たまには何か活用法を考えてみるのもいいかもしれない。
（文／仲田しんじ）

【参考】
・VPR
http://digital.vpr.net/post/pinball-wizards-creators-pinbox-3000-turn-cardboard-tabletop-pinball-machines#stream/0
・Kickstarter「Pinbox 3000」
https://www.kickstarter.com/projects/974196497/pinbox-3000

 
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