大坂の陣は、失業者や就職浪人たちの総決起集会だった! 大河ドラマよりもひと足先に『真田十勇士』が劇場公開

1609_sanada_j01.jpg大坂夏の陣。真田幸村(加藤雅也)と佐助(中村勘九郎)は敵将・徳川家康のいる本陣を直撃する。

 脚本家・三谷幸喜の筆が冴えるNHK大河ドラマ『真田丸』はクライマックスに向かって着実な盛り上がりを見せているが、真田家の名前を広く後世に伝えることになる大坂冬の陣・夏の陣をひと足早く一挙公開してしまうのが、堤幸彦監督の映画『真田十勇士』だ。『真田丸』では佐助しか出てこないが、こちらは講談ものや辻村ジュサブローの人形劇でおなじみ真田十勇士が真田幸村(信繁)のもとに勢ぞろい。十勇士に扮するのは、中村勘九郎、松坂桃李、永山絢斗ら若手俳優たち。プラス、大島優子もくのいち役で登場。史実や時代考証に縛られることなく、スクリーン上で大暴れする。

 時は1614年。関ヶ原の合戦に大勝した徳川家康は江戸幕府を創設し、戦国時代はすでに終わりを告げつつあった。260年あまり続くことになる盤石の支配体制を打ち立てる徳川政権に対し、「ちょっと待った!」を掛けたのが猿飛佐助たち真田十勇士だった。江戸幕府は絶大な力を握ったが、当時は滅亡した戦国大名が多く、主人を失った浪人たちが全国に溢れていた。野武士なのか盗賊なのか、職業がはっきりしない輩もうようよしていた。安定した新時代になじめないそんな流れ者たちが、今は亡き豊臣秀吉が築いた名城・大坂城へとぞくぞくと集まる。いわば、大坂の陣は失業者や就職浪人、危ないことが大好きな半グレ集団たちによる、当時の絶対的与党・徳川政権への大決起集会だった。

1609_sanada_j02.jpg大島優子は抜け忍である佐助や才蔵たちを執拗に狙う“くのいち”火垂役。アクションシーンかなり多め。

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