『甲鉄城のカバネリ』『坂本ですが？』、ダークホース『ふらいんぐうぃっち』！……今春は大豊作！ 2016年春アニメ人気30作品ざっくりレビュー!!（後半戦）

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・4月5日
『薄桜鬼～御伽草子～』
3度のTVアニメシリーズ化（OVAシリーズも含めれば4シリーズ）、アニメ劇場化もされた大人気乙女ゲームを原作に、キャラクターたちを小っちゃく可愛くして、“あったかもしれない”日常を描くスピンオフ・ショートアニメ。放送前はさほど期待していなかったが、いざ放送されると、キャストは原作ゲームから変更もないし、懐かしくて結構楽しく見ることができた。とはいえ、キャラクターやストーリーを大体は知っていることが前提なので、ゲームやかつてのアニメのファンだった人向けか。Twitterフォロワー数：約9,300

『ジョーカー・ゲーム』
亀梨和也主演の実写映画版が、残念な出来だったことでも知られる、柳広司原作のスパイ小説が原作。昭和12年、“化け物”と呼ばれる8人の精鋭スパイが育成されているところから、物語は始まる。原作小説は、第30回吉川英治文学新人賞&第62回日本推理作家協会賞を受賞しただけあって、硬質な展開や雰囲気が渋くて格好よい。また、アニメ1・2話を、前後編として構成しているので、1話は続きが気になる引きとなっているので、ここは2話まで、まとめて視聴することをオススメしたい。登場キャラが男性ばかりなので、腐女子が興味を示せば今クールトップも窺える作品だと思う。ただ、歴史絡みは女性は苦手そうなイメージがあるけど（新撰組はのぞく）、どうなのかしら。Twitterフォロワー数：約29,000

・4月6日
『双星の陰陽師』
『貧乏神が！』で知られる、助野嘉昭の人気コミックが原作（ともに集英社）。『貧乏神が！』は女性2人のドタバタコメディ時々バトルという感じだったが、本作は陰陽バトルファンタジー。物語は主人公・焔魔堂（えんまどう）ろくろが、ヒロインの美少女・化野紅緒（あだしの・べにお）と出会うところから。いや、この紅緒ちゃんが可愛いんですよ。ボーイミーツガールな出会いから、おはぎを幸せそうな顔で食すシーン、そしてバトルでも魅力を存分に見せてくれた。ラッキースケベも2度ほどあったし、絶対領域もまぶしいし、18時25分という夕方帯ではなく、深夜放送で、もっとサービスしてくれてたらもっと良かった。バトルも良かったですよ、和風な演出とか、作画とか。少年バトルラブコメ正統派といった作品。Twitterフォロワー数：約12,000

『SUPER LOVERS』
今クール最もガチなBL向け（オニショタ）作品。物語は「高校生の海棠晴は、母・春子が危篤と聞きカナダへ向かう。ところが、それはすべて嘘。野生児のような男の子・零を紹介される。複雑な事情を持つ零は人間不信でなかなか懐いてくれないが……」といった具合に始まる。零には虐待を受けた跡があったり、晴にもいじめに遭った過去があったりと意外と重たい設定だったのは予想外。また、まるで犬のような零が少しずつ距離を縮めていく過程は確かに可愛いが、やっぱりBL好きな人向け作品だろう。1話目でキスまで行くと思わんかった。Twitterフォロワー数：約24,000

『文豪ストレイドッグス』
実在した文豪をイケメンキャラクター化。さらに、そのキャラクターが、それぞれイメージ元となった文豪たちに対応するような異能力を持ち、その能力をもって戦うというファンタジー・アクション作。一部の小説好きや、文学部出身者たちの嘆きをよそに、放送前の期待度は今クールでもトップクラスだった一作。イケメン声優たちが、正直、原作以上にスタイリッシュにデザインされたイケメンキャラクターたちを演じ、オシャレな演出のもと、テンポよく楽しげにキャラたちの掛け合いを繰り広げる。ボンズも本気っぽく、作画・動画もいい。放送前の、女性ファンたちの期待に応える第1話だったように思う。実際、SNSなどでは早くも萌え上がっている原作ファンが多いようだし、これは人気を獲得しそう。男性アニメファンは楽しめるのか？　それは知らん。Twitterフォロワー数：約56,000

 
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