ソニーが本気過ぎる!? 『冴えカノ』加藤恵Projectで2次元のキャラクターが現実に降臨！　アニオタ歓喜!!

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TVアニメ『冴えない彼女の育てかた』公式サイトより。

「人間が思い描くものは大抵実現できる、と聞いたことはあるが世界よ、これが日本だ」と、ファンが胸を張って大絶賛しているのは、3月25、26、27日に東京ビッグサイトで行われた「AnimeJapan 2016」で披露された、「加藤恵Project」である。このブースではTVアニメ『冴えない彼女の育てかた』（フジテレビ系）に登場するヒロイン・加藤恵を、あらゆる手を使って現実に降臨させようという試みが披露された。

　まずは、198万円という価格にもかかわらず応募が殺到し、10体限定のところを20体に増産が決定し、それでも売り切れたという、加藤恵の等身大フィギュアが手始めにファンの前に姿を現す。これにアニオタは「くっそカワイイやっば」「くっ…誘ってやがる！ 無意識に抱きついてしまいそう」と心をわしづかみにされ、中には「ローアングルで加藤恵を撮ってたやつが注意受けてた」という、興奮がマックスに達してしまった人の目撃情報もあった。2次元のキャラを現実に呼び出す方法としてはフィギュア化が一般的なのだが、「加藤恵Project」はもちろんこの程度ではない。ソニーが最先端のインタラクティブ技術や、特殊なプロジェクション方式を利用し、アニオタに加藤恵を“感じさせてくれる”のだ。

　ではソニーの本気を紹介していこう。まず1つ目は「加藤恵と過ごす日常の研究」と題する、アプリ「めざましマネージャー 加藤恵」。これは音声対話技術を駆使して、加藤恵が目覚ましや、天気や占い、さらには挨拶、雑談にも対応してくれるというもので、加藤恵との同棲気分が味わえる代物。ブースでは4KのAndroid TVで動作させる実験が行われていた。ソニーのアプリということからAndroid専用でのリリースが予定されており、「アンドロイドにして良かったこと→めざましマネージャーが対応している」「エクスペリアのワイiPhone民を見下す」とAndroidユーザーは歓喜し、「あいぽん捨てるわ」「めざマネできないiPhoneとかゴミや」「iOS対応してないことに対して悲しみ以外なんもねぇ」とiPhoneユーザーは絶望している。

　2つ目は「加藤恵のいる日常風景の研究」と題する、水槽プロジェクションで窓越しに出会う加藤恵にときめく部屋。ここでは壁の窓をのぞくと時々加藤恵が現れて去っていくという展示がなされている。特殊なプロジェクションにより明るい中でもくっきりと映像が投影されるので、通常のプロジェクションとは違う、ちょっと不思議な感覚が味わえる。

　3つ目は特殊なプロジェクション技術を利用し、画面から加藤恵が飛び出す「加藤恵の動きを再現する研究」。真っ暗な部屋で行われる普通のプロジェクションに見えるのだが、プロジェクター自体が動くという特殊な技術を使用しているので、通常のものより広い範囲で映像が動き回ることが可能となっている。これに「ふとももが印象的でした」「め、目の前を恵が通った！」と体験者は大興奮。

　そして最後、4つ目は「加藤恵の表情（感情）の研究」と題する、表情が変化するレリーフ・プロジェクションマッピングの部屋。石膏の胸像に加藤恵の映像を投影し、その表情が変わる様はまさしくその場に加藤恵いるような感覚に。これを見てしまったオタは「細やかな動きがすごすぎる…」「つまり、プロジェクションマッピングをされてたら俺でも加藤恵になれるのかっ!?」「加藤恵のプロジェクションマッピングがヤバかった。何がヤバかったかって、技術的に着せ替え（脱がすこと）が可能になるってこと、童貞がますます童貞になる」と、訳の分からない感想を残すほど絶頂状態になっていた。

　TVアニメ2期も、来年4月に控える『冴えない彼女の育てかた』（アニメ第2期シリーズ名は『冴えない彼女の育てかた♭』）。そのころ、どれだけこれらの技術は進化しているのだろうか。今回のプロジェクトを受け「久しぶりに長生きしたいと思った」と語りだす人もいるほど。「加藤恵Project」の続編に期待したい。