福岡にアニメ・ゲーム会社が続々進出! フロム・ソフトウェアが福岡に決めた理由

■学校から女性まで…福岡の人材環境 ストレスなくアクセスの良い居住環境

fcc153.jpg写真:「人材で期待していること」

 さらに竹内は「福岡は3DCGを教えている学校も多くて、優秀な人材を輩出している体制みたいなものがあるなと思った。ただ育った人がそのまま福岡に留まるよりも大阪や東京に出て行く人が多いようで、それはそれでもったいないと思っていた」と話す。このほか国内では札幌も候補に挙がっていたそう。対して木綿は「僕は石川から福岡に来たけど、田舎から出たいというのは男子としてはあると思う。東京で腕試しみたいなものが。女子は親から止められるけど」と応じた。

 木綿は九州芸術工科大学(現:九州大学芸術工学部)の出身でもある。「九州大学の芸術工学部は工学部だけど芸術もやってるので、変わり者が多くてそういう意味では面白い。デザインの学校も九州中から集まって、人はいるんで、他の地域と比べると人材は厚いだろうなと思いつつ、飛び抜けて優秀だと東京に出たいと思ったり、比較するとやはり東京の方が人材は豊富なので、福岡だけで探そうとすると足りない」(木綿)。

 竹内は木綿の話にちなみ、学校の立地についても言及。「工学系の素質と芸術系の素質が近くにあるっていうのは、3DCGとかゲームにとっては重要なセンスで、コンピューターが工学でグラフィックスがアート。ここのところで興味を持ってる人材を上手いこと輩出できそうな環境だったりとか、他の学部に触れられる近さとかが非常にいいかなと思っている。東京だとズバッと分かれててキャンパスが違ったりするのが、福岡だとそんなにバラけてなかったするので、いろんな学校が近いというのもいろんな刺激を受けたりするのかなぁと」(竹内)。

 話は東京との連携に移った。竹内は「東京は人がたくさんいて競合とかもあるので、揉まれててタフに鍛えられてる。福岡はその辺の経験がまだ少ないのかなと思っているので、いいものを作っていくという環境の中でお互いが(連携しながら)切磋琢磨していくステージにはなってきてるかな」と分析。「東京とかで経験を積んだ人が福岡に来て、センスやノウハウをフィードバックしてさらにいいものを作っていくのは非常に重要だと思う。今の福岡ではそういう人が必要とされてるんじゃないかな」(竹内)。

 その利点について木綿も補足。現在は東京から来たスタッフも勤務していることから、「刺激としてはすごくいい。誰も東京で働いた経験がないまま福岡で始まっちゃったんで、一緒にやりながら詰めてやるスピード感だとかを勉強させてもらいながら、相乗効果でお互い良いところがあると思う。交わることが大事かなと」(木綿)。

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