福岡にアニメ・ゲーム会社が続々進出! フロム・ソフトウェアが福岡に決めた理由

fcc154.jpg写真:左から沼倉有人(CGWORLD編集長)、木綿達史(KOO-KI)、竹内将典(フロム・ソフトウェア)

 スタッフの男女構成に関しても気になる話が。「一昨年、去年と7人くらい入ってもらったけど、5名が女性。作品を見せてもらうと女性の方が優秀な場合が多くて、若い人に限ると、どんどんそんな傾向が顕著になってきてる」と木綿。

 福岡は女性比率の高さでも話題になりやすい。竹内は「僕らの会社は95%ぐらいが男性。僕らが作っているゲームが暗くてドロドロ、油臭くて煙臭いというのがある。そういうのが作りたいという女性がたまにいて働いてたりするけど、福岡にスタジオを構えるに当たっては女性スタッフに期待している部分がある」と認める。「細やかな気遣いができる傾向があるので、3DCGでクオリティーを上げていこうと思うと、地道にやっていかないといけない。そういった意味では女性が力を発揮できるのはいいこと。女性ならではの感覚を活かしていけるところが多いと思う」(竹内)。

 このほか居住環境にも触れられた。「すごく近くに海とか山とか自然があって、休日に車で1時間ちょっと。福岡に住んでるとわからなくなるけど、外から来た人は最高だと言う。通勤の人もそうだけど、家賃とか食費も含めて東京にいるよりは安くなる」との木綿に、「福岡はストレスが少ない。あっても自然が近くてリフレッシュしたいと思った時に、すぐ海に行ったり山に行ったりというのができるのがいいとこ」と竹内は同意。「あと空港から繁華街までの時間の短さ。東京からだと福岡は距離的に遠く感じると思うけど、実際には大阪に行くのと変わらないかむしろ、速い。福岡までは飛行機で1時間半あれば行けるけど、大阪は新幹線で2時間半なんで。そういった意味ではアクセスがいい」(竹内)。

 最後の方で「福岡のスタジオで独立して何かを作るってやり方は今のところ考えてない」と竹内。「できるだけ福岡スタジオの人数を増やして、ある程度の規模を持ったものにしていきたい。具体的には3年以内に30名体制を目標にしている。稼働としては年明けからになっているけど、年に10人以上と高いハードルになってるので頑張っていきたい」と展望した。木綿も「広告の仕事を受注して良いものを作ることをやってきたけど、福岡発で自社のコンテンツを作って広めていく。一過性じゃなく、福岡をもっと面白い地域にして盛り上がるみたいにしていけたら」と希望した。

 この「CGWORLD CREATIVE MEETING」は、24日に大阪電気通信大学・寝屋川キャンパスでも行われる。こちらではサイバーコネクトツー代表取締役・松山洋も登壇するので、気になったら聴講してみたい。
(取材・文/真狩祐志)

■福岡クリエイティブキャンプ
http://fcc.city.fukuoka.lg.jp/

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