被害妄想はスピルバーグ級!? シュバルツと明の密約も明かされた『トッキュウジャー』第37駅

――日本全国のちびっ子から青少年、大きなお友だち、さらにはお母さん方といった女性までもを魅了する特撮ヒーローたち。そんなヒーローの活躍を世に広めるためのレビュー! これさえ読めば、気になる特撮作品のあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『烈車戦隊トッキュウジャー
第37駅「理不尽クイズ」

【今週の極私的見どころ!】
『トッキュウジャー』を『銀魂』がジャック? 脚本家のお馬さん愛が生んだコラボレーション。

 シャドータウンの管理人ナイトが操る武器の名を聞いて「ん!?」と思った人も多いだろう。「我が愛馬、ジャスタウェイ」と紹介された“それ”は馬の頭がついた長斧で、ひとたび跨がると脅威のギャロップによって、超高速移動が可能になる不思議な武器。そしてジャスタウェイとは、今回の脚本を担当した大和屋暁がシリーズ構成を務めていたアニメ『銀魂』に登場する同名のマスコットキャラ(?)かつ、彼が所有する競走馬の名前でもあるのだ。放送当日開催されたマイルチャンピオンシップに出場していないと思ったら、まさかこんなところにいたとは。

 管理人ナイトの中の人が、『銀魂』でメインキャラ・志村新八を演じていた阪口大助だったことから、ネット上では「今朝のトッキュウジャー、ほぼ銀魂w」と話題になったが、実は大和屋暁が現在所有している三頭の馬には、すべて『銀魂』のキャラの名前がつけられているので、今後も『銀魂』を思わせるシャドーが登場するかもしれないと思うと、なかなかにワクテカである(ちなみに、ほかの二頭の名はオツウとパンデモニウムで、それぞれ中の人は高橋美佳子と能登麻美子)。

【今週のオススメ度】
★★★★★
(前回のあらすじはこちら)

 待ちに待ったお昼ご飯。いつものようにワゴンさん(CV:堀江由衣)が用意してくれたお弁当の中からめいめいに好きなものを選んで、食べ始めるライト(演:志尊淳)たち。だがトカッチ(演:平牧仁)だけは幕の内弁当と焼き肉弁当のどちらにしようか、悩み続けていた。そんな様子を見て、ミオ(演:梨里杏)たちは「トカッチ、優柔不断」と冗談半分にからかうのだが……。

 エロんな、いや色んな意味で問題作だった第34駅「恋は大騒ぎ」から、なか2駅、早くも脚本・大和屋暁×トカッチ&明(演:長濱慎)メイン回が登板です。もうね、「トッキュウジャー」的には、この組み合わせでおかしくならないほうがおかしい。いつでもネットにツッコミの書き込みができるようにPCのキーボードに指を置いたまま観ていたのは、私だけではないはずです。

 開始から一分弱、早速のミオのトカッチに対する「優柔不断」発言に、「きたわぁー」「俺にとっては、ある意味ご褒美」などとMっ気まる出しの書き込みがオンラインにあふれていく中、テレビの画面は想定外の演出が。いきなり真っ暗な世界にひとり佇み「僕って優柔不断だったんだ……」とつぶやくトカッチ。そんな彼の耳元で、ライトが、ヒカリ(演:横浜流星)が、車掌さん(演:関根勤)たちが入れ替わり立ち代わり「優柔不断」と責め立ててます。極めつけは真っ正面からミオの「優柔不断」三連発。発言を重ねるごとに、トカッチへの失望の色が濃くなっていく芝居が見事です。

 さらにトドメとばかり、辞書形式のテロップで優柔不断の意味まで流しちゃったりして。痛い、胸が痛いよ、ママン。こんな自己啓発セミナーの人格否定みたいな精神攻撃に、トカッチのガラスのハートは当然木っ端みじん。「もう止めて、トカッチのライフは0よ!」と叫びたくなったところで、シャドーラインへの新たな切り替えポイントが見つかったと、明から連絡が入ります。ふぅ、助かった……。

 珍しく明も一緒に切り替えポイントに乗り込みましたが、そこは残念ながらライトたちの故郷・昴ヶ浜ではありませんでした。「そうか。ならば戻るぞ」闇に捕われた町を見捨てて帰ろうとする明に、ライトたちが疑問を抱いていると「なにをごちゃごちゃと揉めているんですか!」と、シャドータウンの管理人ナイトが登場。ライトとヒカリが変身して応戦するが、ナイトと愛馬ジャスタウェイによる高速移動攻撃と、シャドータウンでの変身は30秒間という制限のため、二人は窮地に陥ってしまう。そんな二人のピンチに、トカッチは自分のトッキュウレッシャーをライトに渡すべきか、自分が変身すべきか、また悩んでしまう。

 ちなみにトカッチのイマジネーションでは、トッキュウレッシャーをライトに渡したら生身の自分が攻撃を受けてこてんぱん。自分が変身してもそのまま攻撃を受けてこてんぱんと、どっちにしてもやられっぱなしの未来予想図パート2。トカッチ、お前優柔不断というより被害妄想なんじゃないか? 自虐の海に溺れるトカッチに襲いかかるナイト。そんな時は、やっぱりこの男だ。高倉健さん亡き後、おそらく“日本一の不器用ダンディ”明がトカッチをかばい、そのまま二人は崖下へと転落。

被害妄想はスピルバーグ級!? シュバルツと明の密約も明かされた『トッキュウジャー』第37駅のページです。おたぽるは、特撮その他の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!