被害妄想はスピルバーグ級!? シュバルツと明の密約も明かされた『トッキュウジャー』第37駅

 トカッチは辛うじて命を取り留めたものの「どうせ、僕は決断できない男なんだ」とウジウジ。そんなウジウジ虫を見つめながら、明は自分が下したある決断を思い返します。それはドリルレッシャーを返してもらう代償に、シュバルツ将軍(CV:壤晴彦)と交わした、時がくればその軍門に下ると約束したこと。そして、もし二人の邪魔をするのなら、トッキュウジャーさえも敵に回して戦うと誓ったこと。だからその時が来る前に、せめて昴ヶ浜だけは闇から解放してやりたい。明の様子がおかしかったのは、そういった焦りのせいだったのです。

 それでも、この町を見捨てて行くことはできないと言うトカッチに、今度は明がある約束を強います。それは、いつかトカッチたちが決断をしなければならない時が来たら「たとえ、それがどれだけ厳しい選択だったとしても」必ず決断を下すという約束。ま、まさか明がシュバルツ側になった時、自分を倒せということでしょうか? ネット上でも「これは死亡フラグ?」「俺の屍を超えていけ」「何でよりによってトカッチにー」「あsdらkwみんbvだ(意味不明)」と、ジャスタウェイからの急なドシリアス展開に混乱する人が多数出現。明の覚悟を知ってか知らずにか「じゃあ」と指切りで約束するトカッチ。ホンマにオフビートな男だこと。

 その頃、トカッチと合流しようとしていたライトたちは、管理人ナイトが出題する理不尽なクイズに巻き込まれていた。「この分かれ道、右は爆弾、左は銃弾。どっちへ進む?」いや、それはクイズじゃなくて「究極の選択」だろ! ちなみに答えられなかった場合の罰は、頭から水を被るという昭和仕様のもの。まさか、これが伏線だったとは……。

 一方、トカッチと明への出題は「この分かれ道、右へ行くと恐竜に噛まれます。左へ行くと毒蛇に噛まれます。どっちへ進む?」というもの。もちろん、ここでもトカッチは恐竜に食われたり、毒蛇に襲われるという『ジュラシック・パーク』&『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』ばりのネガティブ・イマジネーションを発揮。負の妄想力ならスピルバーグ級か、こいつは。時間切れでしっかり水を被ってたけど、右に行った世界線はきっと正月映画『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE』につながっているにちがいない。

 突如出現した管理人ナイトを前に明は身を挺して、トカッチをライトたちのもとへ向かわせようとする。だがトカッチは、明と共に戦うことを選ぶ。何かのために何かを犠牲にするような決断はしない、それがトカッチが下した決断だった。そこにライトたちも駆けつけ、トッキュウジャーが勢揃いした。ちなみに「右は爆弾、左は銃弾」のクイズの突破法は、爆発の中を「無理矢理つっきった」という強引なもの。画面で見る限り、ライトたちはスタントなしで結構爆炎の近くを走ってるなぁ。水を被ったのはこのためなのね。

 それでもまだシャドータウンでの変身時間制限という弱みは残っている……そう思ってたら「だったら30秒でお前を倒すだけだ」と、これまたドストレートというか、そのまんまかい! とツッコミたくなる突破法で強引に解決。ジャスタウェイの超高速移動も、進路に立ち塞がることでシャットアウト。「進路妨害」「審議、審議です」という競馬ネタを入れ込むのも忘れちゃいません。ザラムの姿になった明は、持ち前の動物好きを発揮して、ジャスタウェイを「牧場へお帰り」と、はるか天空に大遠投。「ジャスタウェイがファーラウェイーー」との管理人ナイトの絶叫をバックに、大宇宙の彼方へと消え去ったジャスタウェイ。ありがとう、僕たちは君の勇姿を永遠に忘れない。

 みんなからトッキュウレッシャーを借りたトカッチとザラムの活躍で、ナイトを撃破。巨大化ナイトにも超超トッキュウダイオー、ハイパーレッシャテイオーの連携攻撃で圧勝した。明はシュバルツとトカッチとの約束を心に秘め、ひとり再び切り替えポイントを探す旅に出るのだった。

 初っぱなのトカッチ精神汚染でネタ回の印象が強かったんですが、こうして振り返るとシュバルツと明の密約が明かされたり、トカッチの成長を描いたりで、意外に今後の重要な布石になりそうな要素が多い第37駅でした。いよいよ終盤も近づいてきましたが、グリッタ嬢は復活するのか、とかシュバルツの動向とか昴ヶ浜の安否など、まだまだ問題は盛りだくさん。ライトたちの烈車は暴走することなく、ぶじ終着駅にたどりつくことができるのでしょうか?

 さて烈車戦隊トッキュウジャー。勝利のイマジネーション! 出発進行!! 次の停車駅は、スタッフが消えていく呪われた映画の撮影現場にトッキュウジャーが潜入! 果たしてライトたちはこの映画をぶじ完成させることができるのか? あの名探偵も再登場する「第38駅 映画つくろう」です。映画制作の裏側が気になる人も、そうでない人も、乗り遅れのないよう、ご注意ください!!

 EDの列車紹介は相模鉄道「11000系」、近江鉄道「700形」JR九州「キハ183系1000番台“あそぼーい!”」でした。
(文/雑賀洋平)

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