ヒカリが女教師と大人の階段昇っちゃう!? 大きなお友達の甘酸っぱいトラウマを刺激する『トッキュウジャー』第36駅

――日本全国のちびっ子から青少年、大きなお友だち、さらにはお母さん方といった女性までもを魅了する特撮ヒーローたち。そんなヒーローの活躍を世に広めるためのレビュー! これさえ読めば、気になる特撮作品のあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『烈車戦隊トッキュウジャー
第36駅「夢は100点」

【今週の極私的見どころ!】
 女って変わるものよ、女教師から黒ギャルへ、外岡えりかの変貌っぷり。

 今回、ヒカリ(演:横浜流星)たちの憧れの存在だった教育実習生・井川さくらを演じる外岡えりかは、アイドリング!!!に所属する現役女性アイドル。本編では大学での茶髪にガングロのコギャル風ファッションに、教育実習時の清楚な女教師風いでたちと、コスプレ好きにはたまらない両極端な装いで、ヒカリならずとも視聴者のハートをわしづかみです。服装と髪型でこんなにイメージが変わるなんて、女の奥深さを思い知らされた日曜朝のひと時でした。ちなみに本人自身はガングロは地黒で、19歳のドラマの役作りで茶髪にするまで髪を染めたことはなかったとのこと。

【今週のオススメ度】
★★★★★
(前回のあらすじはこちら)

 烈車が大学と直結した駅・珀天大学前駅に到着した途端、ヒカリが慌てて外へ駆け出した。珀天大学、ここはライト(演:志尊淳)たちの母校・昴ヶ浜の小学校に教育実習でやってきたさくら先生が通っていた大学だったのだ。さくら先生なら、闇に飲まれてしまった昴ヶ浜の手がかりを知っているかもしれない。そう考えたヒカリたちは、この駅で彼女を探し始めるのだが……。

 女教師は男子の永遠の憧れ。それが刹那な出会いと別れを含む教育実習生ならなおよーし! というわけで、これまでクール系で通してきたヒカリも、やっぱり男の子。昴ケ浜の手がかりという大義名分はあっても、年上の女性への憧れは隠せません。

 一方、さくら先生を探し始めたトカッチ(演:平牧仁)たちの前に、なんでも採点してしまうマンネンヒツシャドー(CV:飛田展男)が登場。女っぷりを磨こうとしていた女子大生を「その女子力0点」と、ジャージにアフロというマニアックなファッションに変身させ、心の闇を生み出していきます。一見たわいもない爆笑シーンですが、マンネンヒツシャドーの中の人が『HELLSING』の少佐とかと同じかー、などと考えながら見ると、なかなか狂気じみた空気がにじみ出てステキです。

「いまどきの学生はメンタル弱すぎですねー」。いや、だから『機動戦士Zガンダム』でカミーユを演じたお前が、その口で言うか(ただしTVシリーズ版)。さらに眼鏡男子力0点の洗礼を受けたトカッチの眼鏡が大爆発。「実はイケてると思っていたのにー」えっ、そうなん?  がっかりしているトカッチたちをよそに、マンネンヒツシャドーは姿をくらましてしまうのでした。

 その頃、大学の構内をひとりでさまよっていたヒカリは、教育実習の時の清楚な感じはどこへやら、すっかりケバくなった“The 女子大生”って感じのさくら先生と再会します。「俺、ヒカリです。さくら先生」と声をかけるものの、さくら先生は「あ、こないだの合コン? ごめーん、私酔っぱらってて記憶ないんだー」と、子供の憧れをぶち壊す女子トークを炸裂。思わぬ“幻想殺し”の発動にヒカリが動揺していると、教室にマンネンヒツシャドーが乱入。さくら先生に「あなたには大した夢も希望もなさそうだ。あなたの将来は0点」と、どちらかと言うと一部の視聴者のほうにダメージが大きそうな攻撃を浴びせようとしますが、「さくら先生に0点なんてつけさせるか」とヒカリが先生を連れ出してなんとか危機を脱します。

 ヒカリたちと合流したライトとミオ(演:梨里杏)たちは「さくら先生って、あんなタイプだったっけ?」「女は変わるって言うし」となかなか失礼な発言をしながら、さくら先生との思い出を思い起こします。

「テストなら色んな点数があるけど、夢は持ってるだけでスゴい。夢はみんな100点なんだよ」

「じゃあさくら先生の夢は?」

 小学生のヒカリの問いかけに、さくら先生は答えます。

「ここに来るまで私、ちゃんとした夢持ってなかったかもしれない。でも今は君たちと出会って大切な夢が持てたんだ。だから今は私も100点」

 そんなヒカリたちとの思い出も、昴ケ浜がシャドータウンと化したせいで、消えてしまったようです。ヒカリたちが、なんとかさくら先生に昴ヶ浜のことを思い出してもらおうと策を練っている間、インク切れで戦闘不能に陥っていたマンネンヒツシャドーは、クローズを吸収してパワーを回復します。下級戦闘員を文字通り食い物にしてパワーアップするとは、なかなかのブラック企業ぶり。どんなにアベノミクスで企業が潤っても、庶民からの搾取は終わらないことを暗喩した社会派ギャグです。ウソですけど。

ヒカリが女教師と大人の階段昇っちゃう!? 大きなお友達の甘酸っぱいトラウマを刺激する『トッキュウジャー』第36駅のページです。おたぽるは、特撮その他の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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