4月5日から公開される劇場映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー』の公開に先駆け、3月17日に東京のアーバンドック ららぽーと豊洲で、撮影に使用された等身大レイバーのデッキアップイベントが開催された。1980年代末からOVAやテレビシリーズ、劇場版と公開されたアニメ、『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクトとして始まった今回の映像化は、初期OVAや劇場版1、2作を監督した押井守氏を総監督に迎え、シリーズ全12話を7章に分けて順次劇場公開。その後2015年には、長編劇場版も予定されているというビッグプロジェクトだ。
今回のイベントは、アニメ版の1話でも見せ場となったトレーラーからレイバーをデッキアップ(起動)するシーンをお披露目するということで開催された。会場には主人公・泉野明役の真野恵理菜、後藤田継次役の筧利夫、押井守総監督が駆けつけ、映画の見どころなどを語った。
「12本全部違う映画として作りました。一本一本好き嫌いがあると思いますけど、全体において隊員とか隊長とか、生活しているところを堪能してもらいたいなと。『大変そうだけど、ここで仕事したら面白そう』って思ってもらえる作品になってくれれば成功なんだと思います」と語る押井総監督。栄光の初代、無個性の二代目、そして無能の三代目と呼ばれる新たな特車二課第二小隊の活躍が楽しみだ。
そして、待ちに待ったデッキアップ! 思ったより短時間で立ち上がったイングラムは、夕闇の中に白く浮かび上がった。その存在感に記者はちょっとウルっときてしまった。「夕焼け」「湾岸埋立地」「ロボット」という三点盛りに加えて会場に流れるお馴染み川井憲次氏の音楽、というのが猛烈にツボに入ってしまったようである。押井総監督も当日のロケーションを「実はパトレイバーって湾岸に立つのが一番絵になると思うんですよ。今日はいい場所だと思います」と太鼓判。この調子で先日の大雪のような日には、警視庁や防衛省の前でもデッキアップしてくれればいいのに。いや、これからの時期なら、桜が咲いた浅草近辺でも可だ。どうせなら腕パーツを外してロケットパンチとか。
このように実物を見るとさまざまなロケーションで立たせたくなる、原寸大98式AV「イングラム」を間近で見たい人は、3月の22~23日に東京ビッグサイトで開催される「AnimeJapan 2014」で公開されるので行ってみよう!
イベント終了後、同じ湾岸埋立地ということもあって、お台場のガンダムも覗いてみた。設定上の身長差が10メートル近くある両者を単純に比べるわけにはいかないだろうが、より重機感があり近づいても視野角に収まるイングラムの方が妙なリアリティがあるように感じた。最早『ガンダム』はメカというよりキャラクターとして成立しているのだ。とはいえ、ダイバーシティ隣のシルク・ド・ソレイユのテントからサーチライトが乱舞しているこのお台場に、イングラムが立つというのもちょっと想像し難い。やはりイングラムが居るのはセイタカアワダチソウの咲く、陽炎揺らめく廃工場めいた「特車二課」だと思うのだ。ガンダムと同じく埋立地の大地に立ったイングラム、その勇姿にもうすぐ会える!
(取材/三木 茂)
■『THE NEXT GENERATION パトレイバー』
総監督:押井 守 シリーズ全7章 各話監督:押井 守/辻本貴則/田口清隆
脚本:押井 守/山邑 圭 原案:ヘッドギア 制作:東北新社 VFX制作:オムニバス・ジャパン 配給:松竹メディア事業部
http://patlabor-nextgeneration.com/
(C)2014「THE NEXT GENERATION -PATLABOR-」製作委員会
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