TVアニメ『神様になった日』完全なる蛇足回で視聴者ポカーンな第3話

TVアニメ「神様になった日」公式サイトより

 え、これ……本当に大丈夫? とちょっと心配になってしまうくらいに内容がぽかーんとしてしまう回だ。脚本家曰く、「最後まで見たら意味が解る」とのことだが本当に必要だったか!? 

 怪我を負って帰ってきた妹・空曰く、お世話になっている映研の先輩が取り立て屋に追われ一緒に逃げた際に負傷したとのこと。家族は揃って、お前が付き合ってそんな目に合う必要はない、と最もなことを言うが、空は先輩をだいぶ慕っているのか、どうしても力になりたい様子。

 曰く、先輩の神宮寺ひかりは母の経営するラーメン屋を手伝っているが、経営が傾いており、借金の取り立て屋が連日訪れているという。さらに法外な利子を払えと脅されていることでかなり困っている様子だ。
 
 その話をきいたひなは、それならなんとかしてやろうと立ち上がる。だが勿論彼女が何かをするわけではなく、陽太が矢面に立たされることに。

 ひなが言った通りに事を運べば解決する、といういつも通りの信憑性のない言葉のように聞こえるが、結局言う事を聞いてしまう。
 
 陽太は言われた通り、スーツに身を包んで先輩の店「天昇」を訪れる。昼間だというのに客は0のラーメン屋。無添加にこだわったというラーメンを食べてみるが普通に美味しい。これをどうやって繁盛店にするのか?

 とにかく言われた通りに、陽太がこの店が繁盛するような制作をひかりに伝授していくのだが、陽太も演じている設定が「40代のラーメン屋再生請負人」ということで、早口でまくしたてて怒鳴り声をあげる、というもので、聞いていて不快だし、やっていることも、そんなんでラーメン屋が行列になれば世のラーメン屋楽勝だな、というレベルのもの。

 テンポよく進んでいくのだが、ラーメン屋再生を見ている視聴者は文字通りぽかーんである。「堕天使」という店名に変更し(店名変更したら手続きやらなんやらありそうだけどそういうのは無視)。スープを変える、つけ麺を変えるなど1日でできそうにないことを全て3日でやり遂げ、なぜかカメラも入って、ドキュメンタリー番組のようなものが制作され、あっという間に行列のできる店になってしまう。なぜなんだ。

 さらに、ひなも立ちあって取り立て屋もやっつけ、法外な利子を払わなくてもよくなってしまうなど、ぽかーんとする時間は続く。

 このラーメン屋の件は一件落着したようだが、そこと並行するように新キャラが登場した。陽太たちとは別のキャラクターだ。豪華な車に乗せられた少年は無理やりに日本に連れてこられたらしい。両手の親指のみを拘束されているようだが、わがままをいってたこきやきを食べさせてもらった際に出会った迷子を捜す母親を手伝い、監視カメラをハッキングして子供を見つけてしまう。どうやらかなり機械に強いタイプのキャラらしい。

 そのまま彼は大きな会社のようなところに連れていかれ、女社長と対面する。そしてここまで彼を連れてきたSPのような男と協力して依頼をこなせと指示される。社長に彼は「鈴木少年」と呼ばれていたが、一体どんな人物なのか? 彼は作業は実家で、と注文を付け、古い平屋のようなところでコンピューターを相手に指示されたターゲットの情報を集める。

 どうやらターゲットは量子力学の第一人者の天才だそう。一体そんな人物相手に何をしでかすつもりなのか? この鈴木少年とひなや陽太たちはどうかかわっていくのか? 全く物語は進行せず、ノリと勢いだけでここまで来てしまったが、そろそろ動き出さないと視聴者が離れていきそうだ。 これからの巻き返しを切に願う。

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