TVアニメ『キングスレイド意志を継ぐものたち』面白いはずなのにどこか物足りない第2話

TVアニメ「キングスレイド意志を継ぐものたち」公式サイトより

 面白い要素は詰まっているはずなのに、なぜかか物足りない。ピースが揃って後半に怒涛に面白くなるパターンなのか、このまま失速していってしまうのか。

 カーセルとフレイは王の森にたどり着くも、そこで目にしたのは仲間たちの無惨な死体。そして一番心配をしていたクラウスの盾だった。だが、そこにはクラウスの遺体はなく、まだ希望が持てるかと思った。

 だがその時、突如襲い来る鋭い矢。今目の前に横たわる遺体を作り出した張本人、魔族の集団がカーセルたちを襲ってきたのだ。

 正騎士団のメンバーですらやられてしまう程強力な敵に、見習いであるカーセルが勝てるはずもない。多勢に無勢であっという間に窮地に陥ってしまう。そこを突然助けてくれたのが、ブラックエッジ、ダークエルフで結成された傭兵団だった。

 100人分の働きをする、とはよくいったもので、騎士団すら壊滅した魔族をアッというまに蹴散らしてしまう。
 
 カーセルはブラックエッジの面々が魔族と戦っている間、別の魔族の女に襲われていた。こちらもかなり強力な力を持っているようでやはりカーセルでは手も足も出ない。魔族を倒し終わったダークエルフのリヒトが彼を助けてくれたおかげで、この女魔族も去っていった。他の魔族とは違い意思疎通はできそうだったが、彼女は一体何者だったのか? まだまだ登場人物それぞれのバックボーンなどが判明していないだけに、誰が何を考えて行動しているのかが全く読めない。

 今後また出てくるまで、彼女の存在についてはわからないのだろう。

 カーセルはリヒトたちに助けてもらった礼を述べるが、彼らは傭兵の仕事として魔族を倒しただけでカーセルたちを助けようと思ったわけではない、とさっさと戻っていってしまう。自国に雇われた存在だとは言うが、彼らを雇うということは国は自分たちでやとっている騎士団は役に立たないと言っているように感じるがどうなのだろうか。

 ブラックエッジが去り、この後どうしたらいいかと建ちスクしていたカーセルとフレイに突然声をかけてきた二人組が現れる。クレオという魔導士とその保護者だと自称するロイという青年だ。

 彼女たちはカーセルとフレイのことを知っており、「案内したいところがあるからついてきて」と言い出した。突然そんなことを言われても困るとしか言いようがない。どうしてこうキャラクターはまず理由などを説明しないのだろうか。
 
 兎にも角にもついていかないと話が進まないと思ったのか、カーセルたちはクレオのあとをついていくことに。道中、ドミニクスという人物から二人を連れてくるように言われた、と話してくれる。ドミニクスは二人が施設で暮らしていた時に何度かあったことのある人物らしく、顔なじみの人からの頼みだということで多少安心感が得られた。

 しかし、クレオが二人を連れてきた場所は切り立つ崖の上。いったいこれのどこにドミニクスがいるというのか。するとクレオは上空を指さし、空に浮かんでいる賢者の塔に行くのだと言い出した。

 賢者の塔は選ばれた者しか登ることができないという話をきいたことがあるが、その選ばれたものこそクレオなのだそうだ。

 クレオの魔法で一気に賢者の塔の存在する上空へと連れてこられたカーセルたち。あまりの出来事に動揺が隠せないが、クレオやロイは当たり前のことのようにさっさと先へと進んでしまう。

 そして塔の中でカーセルは自分たちを呼び出したドミニクスと対面することに。対面してみると、自分たちが施設を出た時から全く見た目が変わっていないドミニクス。それを言葉にすると、彼こそが、大賢者その人であり魔法で姿を変わらないようにしていたのだという。
 
 まさかの展開に意味が解らなくなってくるカーセル。その大賢者が一体なぜわざわざ自分たちを呼び出したのか?

 ドミニクスは二人に合わせたい人がいる。と別室に二人を通す。するとそこにはベッドに横たわるクラウスの姿が。クラウスが絶対絶命の状態に陥った時にドミニクスが間一髪助けてくれてここに連れてきてくれたらしい。傷は深いが、命に別状はないとのこと。それを聞いて胸をなでおろすカーセル。

 だが、クラウスや亡くなった仲間たちを見てカーセルは改めて自分の無力さをかみしめるのだった。自分にもっと力があれば傭兵など頼らずに仲間を守ることができたのに。まだまだ見習い騎士でしかない自分を腹立たしく思っていた。

 その後、改めてドミニクスと対面したカーセル。改めて大事な話があると前置きされ、カーセルに「亡くなった母から父親のことを聞いたことがあるか?」と問われる。

 魔族に殺されてしまった母は、父のことを何も語らずに死んでしまった。そう答えると、それは当然だと返されてしまう。なぜなら口止めをされていたから。

 カーセルの父親は、100年前に魔族を討ち滅ぼしたカイル王、その人なのだと告げられる。100年前に死んだ者が父親? カイル王? 一体何なのか。告げられた事実が受け止め切れないカーセルに対し、ドミニクスは全てを語ろうと約束してくれた。
 
 果たして、カーセルの出生にどんな秘密が隠されているのか。この真実を知ることで、彼の身に何が振りかかろうとしているのか。ホント、話の内容的にはワクワク要素が詰まっているのにどこか乗り切れないのはテンポ感なのだろうか。ここからグッと面白くなってくれることを期待したい。

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