TVアニメ『神様になった日』テンポ良い展開で見やすいが、伏線回収は大丈夫⁇第1話

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　真夏。炎天下の中バスケをする少年2人。一人が水を飲みに行った際に突如声をかけてきた少女がいた。「お前は何者じゃ？」　唐突に話しかけ、さらに一人で畳みかけるように話す少女。さらに自らを全知の神「オーディン」であると言う。

　なんとかおうちに帰るように説得しようとするが、全くこちらの話をきいてくれない自称オーディン。彼女は今まで彼らがやっていたバスケットを自分もたしなんでみたい。と言い出し、それをやったら帰ると約束もした。だから彼はいう事を聞いてやることに。

　友人も彼女の登場に驚くが、少年よりは切り捨てた態度をとりさっさとゴールを決めさせてお引き取り願おうという態度だ。だが、少女はボールを抱えてシュートを打つ前に「これが決まって何になるというのだ？」　という哲学的な質問をしてくる。さらに受験の息抜きでバスケをしている、といってもそれは無駄だと答える。その理由は「30日後に世界は滅びるから」というなんとも大それた理由だ。

　これは付き合っていられない、と友人はさっさと帰ってしまう。一人自称神様な少女と残された少年、陽太もこの後人に会う予定があるだけになんとかして彼女を返したい気持ちでいっぱいだ。

　だが、彼女はついていくと聞いて譲らずとりあえず公園から出発することに。途中コンビニを見つけると、彼女は傘を買いたい。と言い出す。ピーカンで雨など降りそうもないのに傘を購入して刺している姿は修道女のような服装と相まってさらにおかしい。だが、その直後突然大雨が降ってきて、彼女の予見がまるで当たったかのように見える。さらにはバスに乗ろうとしたのを止められ、それよりも歩きが早く到着する、といっていた言葉が、後に大渋滞を横目にバスを追い抜かしたことでも証明されてしまった。彼女はやはり神なのか？　

　わけがわからないうちに、二人は図書館に到着する。ここには陽太の想い人。伊座並杏子がいるという。彼女はかなりの美少女で図書館にいる男性たちもちらちらと彼女のの方を見つめている。だがそんな男子たちには目もくれずに勉強を続ける伊座波さん。

　陽太と一緒にやってきたオーディン（仮）とも普通に話してくれたが、オーディンの質問によって、彼女が全く陽太に気がないことが発覚してしまい、陽太が荒れに荒れて図書館を追い出されてしまった。

　行き場を無くした二人、オーディン（仮）のお腹がなったことで、陽太が昔からお世話になっているラーメン屋さんへと連れていくことに。

　美味しくラーメンを堪能していると、そこの店主がTVで競馬を見ていた。かけている馬が勝てるかどうか、ハラハラしながら見ているが、それについてオーディン（仮）が賭けた馬が外れることを言い当ててしまう。そこから続いてのレースも完璧に結果を言い当ててしまったことで店主の目の色が変わってしまい、さすがにまずいと思ったのか陽太は店を飛び出してしまう。

　やはり本当にこの子は神なのだろうか？　という感情が浮かぶ陽太だったが、オーディン（仮）はこのまま陽太につきまとい続けると宣言し、もしこの全知全能の神の力がそのまま陽太が好きなように使えるとしたら何に使う？　と問いかけてきた。彼は「受験に合格して伊座並さんと付き合いたい」と　今の素直な願いを口にする。

　だが、30日後には世界は滅びるのだから受験は無駄だと返され、それならば告白をしてみればいいじゃないか、と乗せられる。全知全能の神なので、伊座並さんのことも全てわかる、とオーディン（仮）は伊座並さんの好みをペラペラと述べ出す。

　オーディン（仮）によると、伊座並さんはなんと大の高校野球ファン。本場甲子園にも遠征にいくほどの力の入れようだという。陽太はその時点で終了である。

　だが、だったら野球をやってみればいい。とオーディン（仮）はあっという間に野球部に話をつけ、伊座並さんも呼びだして、陽太に野球をやらせることに。未来がわかるオーディン（仮）によれば4球目までは見逃して、5球目で撃てばホームランが打てるとのことだった。

　だが、いざ5球目でふろうと思ったがそれも打てずに試合は終了。かっこいいところなど一つも見せることができなかった。

　今までは色々あたっていたのになぜ、ここでは当てられなかったのか？　だが、いいところは見せられなくても、告白はできる！　と背中を押され、半ばやけくそのように陽太は伊座並さんに告白をしてしまう。

　だが、結果は「ごめんなさい」。彼にまつわることだけ、オーディン（仮）の予言は外れてしまっているようだ。

　踏んだり蹴ったりな結果になって既に夕方。もう家に帰る時間だが、オーディン（仮）はやはり自分から離れようとせず、陽太の家に帰るといっていいる。だがアニメや漫画のようにそう簡単に見ず知らずの女の子を家に連れて帰って家族がそれをすんなり了承するわけがない。

　そういってみるがオーディン（仮）は家に電話をかけてみればいい。と強気な態度。しぶしぶ電話をかけて親に連絡をしてみると、なんと、見ず知らずの女の子を家に連れて帰ってきて泊めてあげてもいい、という返事が来てしまった。

　一体、彼女は何なんだ？！　ここから世界が終わるまで残り30日。一体それまでに何が起こるのか？

　会話がポンポンと進みテンポもよく引きもよく、これからが気になるように感じるけれど。伏線を広げるだけ広げて回収されない、ということもよくあるらしいので、過信もしすぎないようにしたいところ。最後にズドンと胸にくるような作品になってくれることを願っている。