TVアニメ『魔女の旅々』この世界観は癖になる?第1話

TVアニメ『魔女の旅々』公式サイトより

 幼いころが本が大好きだった主人公、イレイナ。彼女が夢中になったのは「ミケの冒険譚」という魔女ミケが世界を旅した記録を綴った物語。その本に看過されて「自分も魔女になって旅に出る!」と心に決めたイレイナは、こつこつと勉強を続け、14歳にして史上最年少14歳で見習い魔女の試験に合格してしまう。

 他の受験生が大したことがなかった、と試験の直後に母に漏らしており、このままではあっという間に魔女になれてしまうのではと鼻高々だったイレイナだったのだが……。

 魔女になるには、他の魔女に弟子入りしその魔女に認めてもらうことが条件となる。イレイナはさっそく街中の魔女の元を訪れて弟子入りを申し込もうとするが、「弟子入りしたい」と告げた途端に門前払いを食らってしまう。

 町中の魔女たちは14歳で見習いになった彼女の噂をもちろん知っており、そのうえで彼女の弟子入りを拒んでいるのだ。

 自分はすぐにでも魔女になれると思い込んでいただけにイレイナは誰からも弟子にしてもらえないという現状にかなりのショックを受ける。そんな時、両親が話している会話から、街はずれの森に星屑の魔女がやってきたという噂を知る。最近来た人なら自分のことを知らないはずだからそれなら弟子にしてもらえるのではないか、と思い早速向かってみることに。
 
 森に到着すると、大量の蝶々と戯れてくるくる回っている、傍目からみてもちょっとやばいやつっぽいにおいのする魔女を発見する。彼女の姿を見た途端、この人も結局自分のことを拒むのではないか、と不安になったがそれでもやはり魔女になりたいという気持ちが勝ち、イレイナは勇気を出して彼女に声をかけることに。

 意外にも、星屑の魔女フランはイレイナのことを知っていた。知られているということは断られること、と思って早々に落胆したイレイナだったがフレイから出てきた言葉は弟子にしてもいいというまさかの返答。こうして、イレイナは星屑の魔女フランに弟子入りし修行の日々が始まった。

 だが、修行らしい修行は全くさせてもらえずフランが起きたときに朝食を準備したり、掃除をしたり買い物を頼まれたり肩をもんだりと雑用ばかりをやらされてしまう。これが何か意味があるのかという疑問を抱きながらも、言われたことをきちんとこなしていくイレイナ。

 だが一か月たってもまた変わらず雑用を言い渡されてしまう。この時の不満げな顔がフランにも響いたのか、突然「試験をしましょう」と外に連れ出されてしまう。
 
 試験内容は「私と戦ってもらいます」というシンプルなもの。内容を告げた瞬間に攻撃を仕掛けてくるフランはかなり確実に殺しにかかっているような威力のもの。イレイナも負けじと応戦しようとするが、戦力の違いに防戦一方となってしまう。

 なんとか攻撃をしかけてもそれも全て弾き飛ばされ、結局喉元を取られてしまい負けが確定してしまう。この結果に、やはりフランもまた自分のことを最初から認めてくれるつもりなんかなかったのだ、自分はただ認めてほしいだけなのに……と泣き始めてしまう。

 まさかイレイナが泣くとは思っていなかったのだろう、フランはその涙の前に大慌て。そこで、彼女の行動の理由を白状してしまう。

 見習い魔女試験に合格した時のイレイナの様子を見て、このまま魔女になってしまうことに懸念を覚えた両親は、フランに彼女の師匠となってほしいと依頼。自分が特別な存在だと思い込んでいる鼻っ柱をへし折ってほしいと言われていたのだ。失敗や挫折を経験して成長してもらいたいという両親からの願いだったのだ。

 最初はとびきりキツイ試練を与えて挫折させようとしていたのに、イレイナの真面目で努力家でさらには才能もあることを知ったフランは彼女に試練を与えても無駄だと悟ったという。

 イレイナにとって足りないもの、それは我慢をしすぎてしまう所。気に食わないなら戦えばいいし、嫌なら嫌といえばいい。それを引き出すためだけに一か月かかってしまったのだ。

 この試験のあと、イレイナははっきりと自分の気持ちを伝えるようになり、前よりもフランとの関係はいいものになっていった。お互い言いたいことを言いあい、魔法を教わり、また努力を欠かさないイレイナはどんどん成長していった。

 そして一年がたったころ、イレイナはとうとうフラン相手に勝利を収めることができた。この勝利をもって、フランはイレイナを一人前の魔女として認め、自分も故郷に帰る決断をする。

 フランは実は元々高名な魔女であり、彼女の帰りを待っている人は数多くいるのだという。先生として最後に、彼女に魔女としての名前を与えることになる。イレイナの髪色に合わせて「灰の魔女」というのはどうだろう、といわれるが理由がかっこいいからというなんともふわっとしたもの。だが星屑の魔女というのもかっこいいから、と理由だったと聞いて、イレイナはそれを承諾する。

 かくして、イレイナは「灰の魔女」という名前と一人前の魔女であるという証を手に入れた。フレイを見送ったイレイナは、自分も出発するために両親と対峙する。

「魔女になったら旅出る」小さなころから決めていた目標だ。娘ラブな父は泣いてまだしばらくゆっくりしたらいいのではないか、などといって引き留めるが母は強し。イレイナの決意を込めたまなざしを見て、旅立ちに賛成してくれる。

 ただ、旅にたつなら3つのことを守れと厳しく彼女に言い渡す。「危険になりそうなら逃げること、自分が特別な人間だとは思わないこと、いつか必ず帰ってきて元気な顔を見せること」 この三つを守れば旅に出ていいという言葉に力強く頷き、彼女は旅にでることに。 

 母から魔女の帽子と、日記帳をプレゼントされるイレイナ。ミケの冒険譚のように旅の思い出を記録していつか話して聞かせてほしいということだ。

 泣き止まぬ父と、応援してくれる母に手を振って、イレイナはほうきに乗って出発する。

 そうして出発して3年。まだ彼女の旅は続いている。ここから色んな人たちに出会う姿が毎週描かれるのだろう。彼女が旅先でどんな人達と出会い、別れるのか。

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