アニメ『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』孤児院の環境改善に大きな進展があった第19話

『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』公式HPより

 餓死者多発など問題ありまくりの孤児院の院長に就任したマイン。こんなに問題があるものを放っておいては本が読めないと神官長に直談判したことから、就任を許可されたのだが、その就任挨拶に先駆けて大掃除が行われた。

 ギルやフランが先頭に立ち、率先して改修を行う。そしてそこでよい働きをしてくれた孤児をきちんと把握し、その者たちにご褒美がいくように手配も進める。

 準備期間中にはギルが食料などを率先して運んでくれたので、孤児の子たちから彼はヒーロ―扱いされていたようだ。そしてギルも毎回マインのおかげであることを口にしていたようなのでマインという存在の大きさは彼らも事前に感じ取っていた。

 いよいよ対面の時。苦手だった挨拶や祈りの言葉もスムーズにいえるようになり、すっかり巫女としての貫禄がついてきたようにも見える。彼女は孤児院内をきれいにしてくれたことを感謝し、ひとりずつ名前を呼んでご褒美として普通の食事よりもちょっといいものを該当者にプレゼントする。

 なぜ全員に神の恵みを配らないのか、と批難する者もいたが、これは神の恵みではなくプレゼントであると教え、『働かざる者食うべからず』の精神を説く。自分もちゃんと働けば相応の報酬がもらえるのだということを教え込んだ。

 こうして、働くことでプレゼントがもらえる仕組み、そして美味しいものが食べたければ自分で作ればいいことをマインに教えられ孤児たちは働き出した。マインの父親や姉のトゥーリも協力し、森で紙の材料を採取したり小さな子たちはマインへお土産を用意。それぞれできることを探して何かに貢献しようとするなど、前向きな態度がみられるようになった。

 側仕えのフラン、ギル、デリアにもその働きに見合うようマイン直々に文字を書く道具を与えられる。さらには、孤児院の子供たちも字を覚えられるように、さらには遊び道具としてカルタが制作された。

 過去の識字率ってかなり低いようだ。字に慣れ親しむ機会を作るのはとてもいいことだと思う。カルタにはベンノさんも食いつきすぐに権利を買い取ってくれるなど、一般的な識字率向上にも貢献しそうだ。

 孤児院の運営もなんとかなりそうなある日、マインはルッツから星祭りがあることを知らされる。神殿ではこの祭りのことは星結びといい、成人を祝う祭りにあたるそうだ。敷地内で参加者たちに迷惑をかけず後片付けなどもしっかりすることを条件に、子供たちも許可される。

 だが、開催後に会場を視察した神官長から後日きちんと片付いていなかっただのなんだのとお小言が入り、マインは一日反省室にはいることを命じられる。体の弱いマインはこの反省室での時間に体が耐えられなかったようで、中で倒れてしまった。虚弱体質を甘く見ていた神官長は、この出来事にかなり反省させられたようだ。

 マインが続々と孤児院の問題を片付けていくが、過去に孤児院にいたことで辛い思いをしたデリアが現状を喜ぶ気持ちと過去自分が苦しんでいた時になぜ助けてくれなかったのか、と声を荒げるシーンも。

 明確には描かれていないが、洗礼式当日に身ぎれいにされて神殿長の元に連れていかれた、というデリア。その先に彼女が生き残るために何があったかを想像をすると、恐ろしいものを感じる。マインは今度もし彼女に何かあったら絶対に助けると約束をするがそのようなことが今後あるのかと考えると辛いものがある。何事も起きなければいいが……。

 かなり駆け足ではあるが孤児院はよい方向へと向かっている。マインは順調に過ごしているように見えるが、だからこそこのあたりで何か大きな事件も起こりそうだ。肝心の本についての話題がないのも気になるところ。今後の展開に期待したい。

(文=三澤凛)

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