アニメ『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』飢える孤児院の子どもたちを救うべく動き出した第18話

『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』公式HPより

 まだまだ残る神殿の闇。ギルやデリアが過ごしてきたという孤児院を興味本位で立ち寄ると、予想以上の最悪な環境であることを目の当たりにしてしまい激しいショックを受けるマイン。

 前世の日本の記憶があり、庶民とはいえ温かい家庭を経験した。そのあとに、骨と皮だけのような姿になって残飯をむさぼる子供たちの姿をみたらかなり衝撃を受けるだろう。

 ギルはこの状況を変えてほしいとマインに懇願。だが現実的に考えてマインだけの力ではこの現状を変えることはできない。だが、神官長クラスであれば、今よりは多少は環境を改善できるかもしれない。

 期待をいだきつつも、お願いをするも神官長はあっさりと却下。孤児院の洗礼式前の子供は人として認められておらず、そこにかけるお金がないこと。さらに孤児院の子供は、青色神官、ひいては貴族のために働く者を育てる場所であることなどが理由だという。誰もが責任を持ちたくないがために見て見ぬ振りを続けてきた結果だった。

 手も足も出ない状況に疲弊するマイン。ルッツと合流して泣きついてしまう。マインとフランから話を聞いたルッツは、食料が足りないのであれば孤児院にいる子たちが自分たちで森に食べ物を取りにいったらいいのではないか? と提案。だが孤児院の子供たちは外出を禁じられているという。フランたちが出ることを許されているのはマインの側仕えだからだ。

 ならば『全員側仕えにしてしまえばいい』マインは答えにたどり着く。森で食料を収穫しがてら、マイン工房の仕事である紙に使う植物を取ってくるという仕事も与えられる。「働かざる者食うべからず」も適用され、一石二鳥だ。

 だが、このやり方は今までの神殿でのやり方を大きく変えることになる。ベンノに相談をしてみても、即座にそれが叶うとは思えないと渋い顔をされてしまう。マインはなんでも直球勝負すぎて、貴族としてのふるまいができていないことが理由だそうだ。貴族はなんでも下準備をし、水面下でことを運ぶ。それがマナーだという。

 今すぐに計画を実行に移したいマイン。だがとりあえずフランが神官長に話をつける手配を進める、ということで彼に全てを任せ、マインは待つことに。

 後日神官長に呼び出され、マインが孤児院長としての責任を持つこと、マイン工房に孤児たちを雇用することの認可が下りることになった。だが、神官長からは、マインがなぜ体制を変えてまで厄介ごとをしょい込むのかがわからない、と隠し部屋に呼ばれ問いただされる。
  
 マインが少しずつ、環境を改善しようとしている理由は「落ち着いて本を読む」ため。気になることがあると本を読むという一点に集中することができないのだ。そんな理由のため、と思うかもしれないがマインにとっては大事なのだ。神官長もこの答には面食らったようだが、マインが孤児院長としてやっていけるように、さらにはこの神殿の中を変えていってくれることに期待して、貴族や神殿のルールをさらに教え込むことを決意した。

 かくして、マインは孤児院長として孤児たちに仕事を与えお腹いっぱいにさせることに着手し始める。元孤児だったギルは勿論、まだ神殿長とつながりのあるデリアも負の代名詞である孤児院が変われることを心から喜んでいるようだった。

 神殿と孤児院に大きな変化をもたらしたマインに、次はどんな試練がまっているのだろうか?

(文=三澤凛)

アニメ『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』飢える孤児院の子どもたちを救うべく動き出した第18話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!