アニメ『プランダラ』エロ要素は歓迎だけれど、Bパートだけで物語は十分?

アニメ『プランダラ』第14話の画像1
TVアニメ「プランダラ」公式サイト

 『プランダラ』は余計な描写が多い。今回もBパートの部分だけで全然話が回りそうだ。
 
 離人の女子風呂覗きが問題となり、教官よりも先に犯人を仕留められなければクラス全員が連帯責任として厳罰を受けさせられることが確定した。もう離人だって全員がわかっているのだから彼をひっ捕まえて差し出せば話は終わるのに、くだらない作戦を時間を使ってみせられる。視聴者にとっては苦痛だ。

 連帯責任として課せられたのは人里離れた地にクラス全員が放置されるというもの。誰も立ち入った痕跡のない場所ゆえに、まず必要となるのは水と食料と火の確保が必要となる。離人は水を求めて川に走る女生徒たちをわざと川に突き落とし、透けた下着をみようとするが、彼女たちが「見たいなら見ればいい」と毅然とした態度を取ったことで様子が激変。

 軍人になるなら恥ずかしいなどと言っていられない、という言葉を聞いてみなにほんとうに軍人になって人を殺したいのか? と問いかける。

 軍人にならなければならない境遇なのは人それぞれ。誰もが人を殺したいわけではない。殺したくないならば、「殺さない軍隊を目指せばいい」と突如現れたシュメルマン元帥が言い出したことによってこのクラスは相手に圧倒的な力の差を見せつけて殺さない軍隊になることを目指すことに決まる。

 この殺さない軍隊という言葉に疑問を持ったジェイルはその発言をしたシュメルマン元帥を尾行する。見るからに怪しい隠し扉に入っていた彼を追いかけ、教官たちが話し合いをしている現場に行き当たる。

 彼らのやり取りの中にはバロットやアルシングなど300年後の世界でも聞いたことがある言葉が並ぶ。戦争が起こるのはもはや規定の事実でそこに向けて世界は今準備を行っている段階らしい。

 さらには「撃墜王計画」というものが進んでいるらしく、現在はマウスを使った研究がなされているそうだ。人間での実験をしてみたいというフィレンダに頑として首を縦に振らないシュメルマン。どうやら一度実験をして失敗をしているようだ。

 この撃墜王計画のために用意されたマウスにバロットを与えてみると、かつてのリヒトーのような動きをマウスが取り始めた。やはり撃墜王というのは彼らの生み出した殺りく兵器なのか。

 この会話を聞いていたジェイルだったが、物音を立ててしまい絶体絶命の状態になってしまう。しかしそんな窮地を救ったのは幼い少女・ナナだった。彼女は未来を予測できるのか、何分か後に何が起こるかを見通せるようでその力をもってジェイドを自分の部屋に安全に連れ込むことができた。
 
 彼女は未来の自分から手紙をもらい、ジェイドたちが来ることを最初から既に知っていたために彼を助けることができたようだ。彼女はタイムトラベルの能力を持ち、いずれ識撃の撃墜王となるべくして作り出されたらしい。

 アルシングに同期できる人物、シュメルマンの遺伝子を一般的な人間に与えることで撃墜王のような特別な人間を作ること。それが撃墜王計画だという。だがそのためには多くの命が拒否反応により失われていったのだという。

 ナナも多くを知りすぎると未来が変わってしまうということで多くの情報はわからないみたいだが、その計画によって生まれたリヒトーはなぜ戦争で殺戮の鬼と化したのか? ジェイルの疑問はさらに増していく。

 ナナから未来の彼女が残したという過去に送った理由が書かれたSDカードを受け取ったので、この中身から色々な謎が解明されるのかもしれない。ジェイルは教官たちに見つかる前に戻らねばならないが、ナナもつれていこうとする。だが彼女はジェイルの気遣いを断りここに残るという。その決意を無駄にせぬ代わりに、300年後に自分たちが帰ったら気の住むまで遊んでやる、と約束をし二人は別れる。しかし無事戻れたと思ったところで、教官に見つかり銃を突き付けられてしまう。

 ジェイルは行動が主人公よりも主人公らしい。後半くらいのテンポで進んでほしいと切に思う。
(文=三澤凛)

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