アニメ『歌舞伎町シャーロック』モリアーティが惨劇を引き起こす! 急転直下の鬱展開についていけない第20話

『歌舞伎町シャーロック』公式HPより

 急転直下の鬱展開に頭がついていかない。「こうなったらいやだな」が全部詰め込まれていくとか鬼畜すぎな「モリアーティ、享受」。モリアーティ教授にかけてるのだろうか。

 彼は小さなころから自分が空っぽなことに気付いていた。ティーポットで例えていたが、人はみな、空っぽなティーポットに良心などを注がれそれを満たして生活している。だが彼のティーポットには穴が開いており、母や妹が何度も何度もそれを注ごうとしたものの、溜まることはなかった。それどころか、むしろ誰かが傷ついたり死んだりする姿に感心を示してしまっていた。

 妹と母は自分を普通の少年として接してくれていたが、父モランはそんな息子の様子に誰よりも早く気付き警鐘を鳴らしていたのだ。

 母の死もモリアーティの手によるもの。誰もが涙した彼の妹アレクの死の悲しさも「獲物を取られたことがショックだった」と宣言。だからこそジャックを殺したときにはすがすがしい気持ちになり、ありのままの自分を肯定できた気分になったというのだ。

 そして彼は、一度自宅に戻り、父に金庫を開けさせると、今までの自分の犯行を告白。その後、父をはじめとした屋敷にいたものすべてを殺害した。モリアーティを暗殺しようという計画が出ていたのは、妻を殺され娘にも危機が迫っていると察していた父親の選択だった。モランさんが一番苦しかっただろうな、と今になって思うが後の祭りである。

 そしてチャリティーコンサートテロ事件で現場全体が大騒ぎの中、モリアーティはルーシーを襲う。さらにはメアリにルーシーを人質にとったことを告げ、ワトソン殺害を要求する。次々に冷徹な行動を取るモリアーティに驚きが隠せない。

 この目的は一体何なのか? 目的などなく殺害に快感を求めての行動なのか。何にしろモリアーティの残酷でサイコパスな面が自らの口によって語られるショッキングな話となった。アレクの件は特にショックが大きい。

 シャーロックはいったいどこまで彼の心の闇に気付いていたのか。今後訪れる二人のバトルがどういった運びになるのかが気になるところ。

 とにかく今回の鬱展開、毎回ほのぼの長屋のみんなで謎解いていた時との落差が大きすぎて心臓に悪かった。しかし面白い。ああ、辛い。
(文=三澤凛)

アニメ『歌舞伎町シャーロック』モリアーティが惨劇を引き起こす! 急転直下の鬱展開についていけない第20話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!