アニメ『歌舞伎町シャーロック』物語がついに大きく進展し、まさかのモリアーティが…?第19話

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『歌舞伎町シャーロック』公式HPより

 やっと物語が大きく動き出した。この時を待っていたような気もするし、ついに来てしまったのか、という気持ちでもある。
 
 モラン區長主催のチャリティーコンサート。なぜかハドソン夫人も出演するこのイベント・さらにはアルバートからの爆破予告も加わり探偵長屋に内密で依頼が入り、シャーロックたちも捜査に入ることに。
 
 イベント会場で配られた弁当の中に爆弾が仕込まれているという情報から探偵たちが駆け回り、ヒントが出ればそこに駆けつけるという作業を繰り返すが外ればかり。

 本当に当たりだとしたら安易に開いてはいけない気もするが、それぞれに躊躇なくガンガン開いてガンガン外れをひいていく。京極はどんどん避けるスキルが上がっていってる部分が見もの。

 皆が右往左往するなかシャーロックは一人別場所にモリアーティを呼び出していた。父の傍らコンサートに出席していた彼は、事件の解決を望み探偵たちを心から心配しているように見せていた。
 
 だが「黒幕はお前だろ、モリアーティ」というシャーロックの言葉によって彼の雰囲気は一変する。彼は今回の事件だけではなく、出所前後から長屋の周りで起こっていた全ての事件の首謀者であることを自白。しかしそれらを悪びれることなく話、彼らの心の中の願望を解き放ってやっただけだと言ってのけた。

 とにかく今回の爆弾事件を止めろというシャーロックに、自分の靴をなめるならやめてもいい、と嘘ぶき、実行しようとする彼を蹴倒すなど、今までのモリアーティとは全く違う顔を見せる。全ての行動原理は「面白いから」。だからこそ、最近のシャーロックが変わってしまったように見えて「面白くない」のだそうだ。

 変わってしまったと嘆くモリアーティはシャーロックに再度チャンスを与えるから自分の手を組まないかと誘いをかける。だがそこにワトソンが「怒るぞ」と割り込んだことで態度がさらに急変する。

 モリアーティにとっての妹が、シャーロックにとってのワトソンなんだね。と言い残して、彼は二人の前から姿を消してしまう。そして、スタジアムに送られた爆弾事件は主賓である有権者の男の車がスタジアムを離れようと下車が爆発することが真相として収束する。

 パニックに陥るスタジアムを俯瞰している男の元にモリアーティが近づくと、彼こそが今回の騒ぎを起こした爆弾魔であり刑務所の中でモリアーティを暴行していた男アルバートだった。この二人の関係も刑務所内にいるときは加害者と被害者みたいな感じに見えていたが、実はモリアーティのほうが優位に立っていたのだろうか?

 「ジェームズ・モリアーティ」という名前から登場した時点で怪しかったモリアーティ。だがワンクール目のラストで一挙に悲痛な過去を持った少年になって戻ってきたと思ったらやっぱり……。だけどこれだけだとかなり安直な展開にも感じられるからあと数話で何かどんでん返しが来るのだろうか。

 「面白いから」というだけで片付けるには底が浅すぎる気がするのでここからどういう展開にもっていくのかも期待したい。
(文=三澤凛)

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