アニメ『ソマリと森の神様』終わりが見えているのに、何も知らないソマリは延々と続く旅を望む…胸が苦しい第4話

アニメ『ソマリと森の神様』終わりが見えているのに、何も知らないソマリは延々と続く旅を望む…胸が苦しい第4話の画像1
TVアニメ「ソマリと森の神様」公式サイト

 毎週胸が苦しくなるくらい素敵なアニメ『ソマリと森の神様』。大変な陰謀が絡んでいたりハラハラするようなストーリーでは全くないのだが、それでも毎回胸がグッとくる。ソマリとお父さんの二人の未来を想像するたびにどうしたらいいかわからない。

 前回の引きで現れた顔の怖い狼さん、一体何者?!と思ったら、キキーラの口から出たのは「師匠!」という言葉。師匠!? 彼はムスリカという名前でツチノコ組というアリの穴街の護衛をやっている組の一員の方。ソマリたちが忍び込んだ子の地下は、普段はツチノコ組の護衛と案内がないと入ってはいけない場所だというのだ。

 しかし、町の子供たちはその監視の目をくぐって忍び込んでしまうので、見回りをしてそういった子供たちを連れ戻すのも仕事の一つだという。
 
 ソマリはムスリカからもうここを出るように言われるが、どうしてもかなえたい願いのために夜覚の花をどうしても持って帰りたいという。師匠いわく、この花は樹木の栄養を吸い取って咲いている。それゆえに摘むとすぐに枯れてしまうのだ。

 だが、地上に戻るまで咲いていられる花を望むのであれば最奥にある場所の木まで行けば可能性はあるかもしれないと漏らす。

 もちろん、ソマリはそこに行くことを望むが行くまでの道中は険しいと脅される。それでもいきたいというソマリの熱意をみて、師匠はソマリとキキーラをその場所まで連れていってくれることに。

 最初は怖い人かと思っていたけれども、ムスリカ師匠は良い人だ。道中危険な場所があってもきちんと助けてくれるし、花を手に入れた後はちゃんと家まで送ってくれる。

 ソマリが父のためにと思って頑張ってとった花を大事に家に持って帰って見せようとするが、お父さんはソマリが日没までには戻る、という約束を破ったことに対して腹を立てていた。腹を立てるという感情はないのかもしれないけれども、言いつけが守れないならば、これ以上旅を続けることは出来ない。と、ソマリが今一番聞きたくない言葉を投げかけてしまう。

 ソマリはショックで部屋に閉じこもってしまうし、お父さんも少し落ち込んでしまう。この不器用な親子のやり取りをみていたコキリラは、お父さんの言葉足らずなところ、親子として一緒に成長していけばいいことを優しく説く。
 
 それでも言いつけを守らなかったソマリが悪いと聞かないお父さんだったが、そこに師匠がやってきてソマリがどれだけお父さんを思って花を取りにいったかを聞かせてやると、少し響いたようだ。

 さらに閉じこもっていたソマリが熱を出したことを知り、ソマリの体調不良に気付けなかった自分の不概査を思い、ソマリがいなくなっては元も子もないこと、なんのための旅だったかを改めて思い出す。

 そして、ソマリのために薬を求め走り回るのだった。お父さんはソマリに優しくすること、言葉をかけることを今回学んだ。その時にソマリも、自分が不安に思っていることをちゃんと伝えなければいけない、とお父さんに問いかける。

「お父さんはソマリとずっと一緒にいてくれる?」と。残り1年と少ししかない旅。ゴーレムの寿命は定められている。ソマリの言うずっとが不可能なことを知っている。しかし父は「ああ、ずっと一緒にいよう」と答えるのだ。笑顔で喜ぶソマリのための優しい嘘。だけど残酷な嘘。

 ゴーレムの寿命の中の、もっと中盤とか、それくらいにソマリと出会えていたらソマリよりも長く生きれていたのかもしれないのに、なんでこんなギリギリに出会ってしまったんだろう。悲しい。時間が過ぎれば過ぎるほど切なさが増していく。
(文=三澤凛)

アニメ『ソマリと森の神様』終わりが見えているのに、何も知らないソマリは延々と続く旅を望む…胸が苦しい第4話のページです。おたぽるは、漫画アニメ作品レビューマンガ&ラノベの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!