アニメ『ソマリと森の神様』号泣する未来しか見えない…萌えは異なる癒しになる第1話

TVアニメ「ソマリと森の神様」公式サイト

 滅びゆく種族「人間」と森の番人ゴーレムの父娘の絆を綴った旅の記録『ソマリと森の神様』の第1話が放送された。

第1話「旅する親子」

 異形との戦争に敗れた人間が姿を消した世界で、人間を探して旅をするゴーレムと人間の子供ソマリ。旅の途中で立ち寄る街の人々は、本来森から出ることのないゴーレムの来訪に驚く。一方、好奇心旺盛なソマリは新しい街に夢中になり、ゴーレムとはぐれてしまう。

 開始早々のイラストが美麗……! ファンタジー世界は色彩が大事だ。小野大輔さんのいい声で、自然の摂理を管理し続けるゴーレムのナレーションで始まる物語。

 『天空の城ラピュタ』みたいな世界観という印象がどうしても強いが、感情を持たないゴーレムと子供 なんて、最後ぼろ泣きするという未来が見える。しかもオープニングが森山直太朗。見える、最終回のクライマックスでこのオープニング曲が流れて泣く姿が。

 人間の子供がゴーレムと出会った瞬間に彼を「お父さん」とよび二人は出会う。時間がたち、子供にはソマリという名前が付けられ二人は一緒に旅をしているようだ。

 ソマリが人間だとばれないように、細心の注意を払って行動してながら、旅の途中に色々な場所に立ち寄り、人間の情報を集めている。ソマリは人間ゆえに食事が必要だがゴーレムは日光と酸素、そして水があれば生きていけるようだ。

 ソマリはミノタウロス種に属しているということにして、人間を見つける旅をしているというが、町の住民たちは人間を最近みていないという。昔は市場でよく見かけていたし、食べると美味しかったというが、いつの間にか姿を見なくなったそうだ。

 人間たちと今残っている種族たちは、昔はそれぞれの存在を知らずに生きていたが、一人の人間が種族たちの村にたどり着き、二つの種族は出会った。だんだんと打ち解け、二つの種族は交流を深めたが、人間は相手種族を異形と呼び、気味が悪いと見た目で判断した。そこからどんどんとわだかまりが積り、戦争が始まってしまった。弱い人間はあっという間に負けて姿を消していき、人間のいない平和な世界が始まったという。

 少し前までは人間の残党狩りが流行ったり、ペットにしたりする習慣があったらしいことから、そう遠い過去の話ではなさそうだ。この話を聞くだけでもこの世界での人間への扱いがしのばれ、ソマリが人間だとばれたらどんな目にあってしまうのか、ゴーレムがミノタウロスの子としてソマリを連れまわしているのもうなづける。

 ソマリを大切に思っているのが傍から見ても伝わるけれど、本人は感情がないと否定する。彼を信頼し甘え切っているソマリがかわいい。

 町を探索している最中に行きかう人々に目を向け、親子連れの仲がよさそうな姿に視線を向けるソマリ。お父さんは手をつないで歩くってことをしてくれないみたいだから羨ましいのだろう。

 町で路銀を得るために交渉ごとをしているゴーレムの後ろで猫を発見してしまったソマリは、父の言いつけを忘れて追いかけ始めてしまう。あれだけ離れるなと言われていたのに……でも小さな子の好奇心は止められない。

 あっという間に見知らぬ路地裏に迷い込んでしまう。行き止まりで猫は突如言葉を話し始める。ソマリになでなでしてもらうと猫らしく服従してしまう。

 しかし、ソマリの匂いがどこかでかいだことがあると言い出し、しまいには美味そうな臭いだと言い出し、今にもソマリに食い掛りそうになったところでゴーレムがあらわれ猫を追払う。

 さすがゴーレム。さすがお父さん。わが子のピンチには現れる。かっこいい。ソマリとゴーレムはそのまま町を離れるがその中で、今回の件から学んだとゴーレムからソマリに手が差し出される。

 手を握りあう方が単独行動を防ぐには有効というものだったが、手をつなぎたいと思ていたソマリにはうれしい提案だった。

 ゴーレムの指を手でつかんで見せる笑顔、かわいすぎる。これは萌えとは別の意味でかなりの癒し効果のあるアニメ……。果たしてソマリ以外の人間は見つかるのか。
(文=三澤凛)

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