新しいビジュアルで再アニメ化された『真・中華一番!』! 第11話がオンエアされた。
激突!二つの『七星刀』
“黄浦江楼麟艦 宴席料理決戦”第2試合は、“七星刀のレオン”Vs“一丈青のシャン”。シャンは脱ぎ捨てられたマントの下に、レオンと同じ「七星刀」をもっていたのであった。動揺したレオンは“裏料理界”での過去について語り始めるが…
この1クールの間に本当に話はまとまるのだろうか……。そんな不安だけがムクムクと膨れ上がる。今回は貴重な1話を丸々使って“黄浦江楼麟艦 宴席料理決戦”の第2試合としてレオンが立つ。
1勝した後なので話の展開的に負けが見えているレオン。しかも対戦相手はレオンと同じ七星刀を使用するという。同じ武器(調理道具)で戦う彼女がしきりに言う、レオンが囚われている「ある事件」というのは何だろうか。
毎回各料理人が技名を叫びながら料理を披露してくれるのだが、こういう名前ってどうやって命名しているんだろうか……。料理名につく場合もあれば調理方法につく場合もあるし……。今回は早々にシャンがサメのお腹をかっぴらく「七星破軍迅切開」という技を繰り出してくる。お腹を割いて魚卵を取り出した後も切り開いた部分がくっつき、水槽に返しても切られたことにサメ自体が気付かないという荒業だ。
ありえないことがまかり通るのが裏料理界。だんだん何を言っているのか分からなくなってきた感がある中、シャンはレオンの罪は必いつまでたっても虚められることはないと断言する。
その言葉に突如叫び出すレオン。これは大事かもしれないとマオ陣営は、過ぎたことを悩むな、などと声をかけるが、その言葉を彼は拒否する。マオは生死を共にしようと誓った仲間なんだから隠し事はなしだと、レオンのとんでもない過去が明かされる。
彼は、修行の果てに七星刀を求めて最高の包丁職人ラアチェの元を訪れた。しかし自分の包丁以上のものが生まれてしまうことを恐れ、彼を出来立ての七星刀で突き刺し、さらには崖から突き落として殺してしまったのだ。
血塗られたというのは比喩でもなんでもなく、本当だった。レオンは罪の意識にさいなまれるが、そんなうろたえる彼に活を入れたのはマオだった。そんなキャラだっけ!? という感じ全開でレオンを殴り、これ以上不幸な人を出さないために、その手で人を幸せにする料理を作れと激を入れた。
この激が効いたのか、レオンは審査員たちに望む食材で料理をしてやると宣言。これを受けて審査員たちが提示した食材は、上海ガニ。上海ガニは確かに美味しいが、料理をするにはハードルが高いといわれている食材だ。レオンはこの課題で何を作り出すのか。
しかし、食材が持ち込まれたときに即座にその選別を行ったのは、レオンではなくシャン。彼女は身の詰まった条件のいいものを最初に選び取ってしまい、あまり美味しそうでないものばかりがレオンに残されてしまう。
だがレオンは慌てることなく調理を開始する。一方、最高の上海ガニを選んだシャンは、料理をまったくせずに審査員にお酌をして回っていた。その酌をしている間に彼女は審査員たちにお願い事をしていた。そのお願いごとというのは「シャンの料理から食べる」「絶対に残さず食べる」の2つだった。
完成した料理は、カニ料理の定番中の定番「カニタマ」。確かに最高の食材でつくったカニタマは美味ではあるが、オーソドックスで新鮮さは皆無。あとは付け合わせのタマゴスープ。至ってシンプルなメニューだ。これをわざわざ出してくるというのにはどんな意味があるのか。
一方レオンは腕によりをかけたカニの中のカニ料理! カニの甲羅にカニを詰め直し、見た目にも美味しそうだった。しかし審査員は一口食べると突如顔をしかめ、「まずい!」と誰もが料理を吐き出してしまう。
確実にシャンが何かしたはずだが、彼女が作った料理に何か細工されていたのだろうか。来週で最終回だったはずだが、マオの戦いの結末まで入るのか。それに、彼らは伝説の厨具を探しに旅に出たはずだがまだ一つとして手に入れていない。2期を見込んでの構成なのだろうが……。
(文=三澤凛)
アニメ『真・中華一番!』伝説の厨具をまだ1つも手に入れていないのに最終回直前!展開おそすぎだろ!第11話のページです。おたぽるは、漫画、アニメ、作品レビュー、マンガ&ラノベ、真・中華一番!、中華一番!の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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