アニメ『真・中華一番!』マオの回想が一番の見ごたえ?どうせならフルリメイクしてほしかった第8話

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『真・中華一番!』公式HPより

 90年代に一世を風靡した料理漫画『真・中華一番!』。第8話がオンエアされた。

第8話 伝説の八厨具

 “裏料理界”と戦う決意と技量を認めたマオに、ルオウとチョウユは「伝説の厨具」の秘密を明かす。そしてシェルとレオンと共に、マオは「伝説の厨具」を探す旅に出発する。メイリィ、シロウを加え、五人は次の「伝説の厨具」が封印されている地、上海に向かうのであった。旅の途中、マオは特級厨師になるまでの話をシェルやレオンに語り始める…

 今回はどこかダイジェストめいた展開。伝説の厨具は8つあるという衝撃の事実を知ったマオは、その厨具を裏料理界に渡さないために旅にでることを決めた。

 題材は料理だけれども、ノリは完全なる勇者系というか、スポコンっぽい。あれ、これ何の話してるんだっけ? と思うようなテンションで料理の話してるから、前知識全くなく『真・中華一番!』を見始めた人は訳が分からなくなりそうだ。

 シェルさんは好戦的だし、レオンの知恵と技術、そしてマオの味の記憶力をもってしなければこの旅は成功しないというルオウの言葉に3人は出発を決める。 

 第8話にして旅がスタートするわけだが、これは2クールなのだろうか。どのエピソードもたっぷりやるから、それでも足りなそうだ。

 旅に出てしまうというマオに不安を感じたメイリィ。ついて来いとも言われないし、マオは行く気満々だしなぁと思ったら、当日になって自らついていくと言う。結局旅はマオ・シェル・レオン・シロウ・メイリィという5人でのものになった。だいぶ大所帯。

 旅路に出たところで、シェルが問いかけた「料理人を目指すきっかけは?」というところから壮大な回想シーンがスタート。マオが今まで出会ってきた料理人やその勝負シーンがダイジェストで流される。これはたぶん過去にアニメ化していたときに放送された内容なのだろう。これらがあってこそ、今のマオがある。かなり見ごたえがあったので、今回も最初から作ってほしくなった。こういった過程を経てきたことを知らないと、『真・中華一番!』は全てどこか唐突さを感じる。

 その回想の中でも特に多くの時間が割かれたのが、一緒に特級厨師の試験で争ったフェイのエピソードとマオの母を死に追いやったショウアンのエピソードだった。どちらも今後物語に絡んでくるから、その伏線になったのだろうが、個人的にフェイの声が顔と会っていないように感じたのが残念だった。

 来週以降はこのフェイトショウアンがマオにどんな接触をしてくるかがポイントになりそうです。
(文=三澤凛)

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