アニメ『真・中華一番！』鯛がでかすぎ！裏組織なのに情報だだ漏れ！矛盾だらけな第５話

• ツイート
• 

　90年代に一世を風靡した料理漫画『真・中華一番！』が再アニメ化。第5話がオンエアされた。

裏料理界の野望
　手に黒い麒麟の紋章がある男に鋼棍を奪われたシェルは、マオ達に“裏料理界”への用心を呼びかける。一方、四年前に陽泉酒家にいた若き天才料理人レオンが料理修業から帰ってくることを楽しみにしているメイリィ。だが、戻ってきたレオンは変貌してしまっていた。そして、レオンはルオウ大師に「伝説の厨具」をもらい受けにきたと告げる。その手には黒い麒麟の紋章があり、マオたちは動揺する…

　裏料理界の話題で持ち切りなマオたちの周りでまた新たに被害が出た。シェルが夜中に襲われ自慢の鋼棍が盗まれてしまったのだ。彼の鋼棍を奪った男の手には裏料理界の紋章が刻まれていたことから犯行はやはり組織の人間のものだろうと予想された。裏料理界というか、この世界の料理人みんな筋骨隆々。腕力自慢すぎるシルエットだけをみるといったい何のアニメなのか不安になってくる。

　そんな裏料理界に一度勝利しているマオは、シェルより今後狙われる可能性が高いと忠告をもらう。誰よりも先にやられているだけに説得力がある。なんでもその勢力は大陸全土に広がっているらしく数々の料理人がその毒牙にかかっているそう。目をつけられたらだいぶやっかいな相手らしい。

　裏料理界に警戒を務めている中、陽泉酒家は4年前に店を出たレオンが戻ってくるという報に浮足立っていた。彼は天才的な料理の才能を持っており、料理修行に出ていたという。メイリィとも仲が良かったらしく彼女はレオンの帰りをとても喜んでいた。
　
　彼女の記憶の中ではとても小さく、心優しい少年であった。この4年間でどんな素晴らしい料理人になったかを想像しいていた。しかしそんなメイリィの前に現れたのは、見違えるほどにたくましい体躯をもち、にこりともせずメイリィを振りほどく男だった。
　
　想像した姿とは全く違う風貌と、現れたと同時に見せた牛丸一頭を血も出さずに切り分けたその技術に、かつて彼と働いたことがある陽泉酒家の面々もあ然としてしまう。いったい彼に何があったのか。彼が見せたこの技は、裏料理界にだけ伝わる技。そう、彼は裏料理界の人間になってしまっていたのだ。

　心優しい料理人だった彼が、なぜ悪名高い裏料理界に身を投じてしまったのか。そしてなぜまた陽泉酒家に戻ってきたのか。それは、彼がここを出るときに約束していた陽泉酒家に伝わる伝説の厨具をもらい受けにだ。
　
　伝説の厨具ってなんぞ？　それは神秘の力が封じられた厨具であり、現在は大仙寺に奉納されている。修行に出て帰ってきたら渡すと約束されていたということはだいぶ期待されていただろうが、さすがに裏の人間に渡すことはできないだろう。すると、チョウユが動き出し伝説の厨具をめぐって料理バトルをすることを申し出る。しかし戦うのは自分ではなくマオ。マオとレオン二人の神前刀工勝負だ。

　食材は鯛。この鯛が私たちの知っている鯛じゃない。でかすぎる。ネットでも話題騒然となったでかすぎる鯛を使って4品を作るというのが勝負内容。

　7つの包丁と確かな技術で圧倒言う間に一品を作りあげたレオンに対し、手ぶらで勝負に挑んだマオ。途中シェルに頼んでいた特注の包丁が届いたが、彼に勝算はあるのだろうか。

　裏というだけあって機密な情報が多いだろう裏料理界の情報がガンガンもれていたり、マオが裏料理界の技を使っていたりと、色々と突っ込みたくなる。しかし、中華一番らしくなってきましたと言えよう。
（文=三澤凛）