アニメ『俺を好きなのはお前だけかよ』ホースの器がでかすぎて凹むジョーロ…第11話

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　自分が“モブ”だと気づけなかった主人公と、個性的な女の子たちの学園青春ラブコメディー『俺を好きなのはお前だけかよ』。11話がオンエアされた。

「俺はいらないかもしれない」

　大ピンチだ！　利用者が少なすぎるからって図書室が閉鎖されることが決まっちまったよ！　コスモスがどうにかしてくれようとしたみたいだが、そいつも失敗。……だが、利用者を増やせれば閉鎖は免れるらしい！　よっしゃぁ！　こうなったら、俺が……すっげぇ都合のいい頼れる味方に手伝ってもらって、閉鎖を阻止してやろうじゃねぇか！　つうわけで、頼むぜ葉月！　かつて図書室の閉鎖を阻止した実力を俺達のために全力で振るって……おい、どうしたんだよ、パンジー？　なんで、葉月を見てそんなに怯えてるんだ？

　利用者が少なすぎることを理由に、図書館が閉鎖になるというニュースを聞いたジョーロたち。何とかしようとそれぞれが自分たちの部活仲間や友達を募り、図書館に集まろうと盛り上がるが、友達の少ないジョーロは役に立たない。

　どこかに都合よく頼れる助っ人はいないかと思っていたら、本当に都合よく表れたのが、以前公園で出会ったホースだ。彼はジョーロの話を聞くと、自分も全く同じような出来事を体験しており、それを無事に解決に導いたというのだ。
　
　その経験を生かしてアドバイスをくれるということで、後日放課後にジョーロたちの学校へ来てくれることになった。ホースと共に現れたのは、ジョーロがパンジーの本を無くしてしまったときに一緒に探してくれたチェリーと月見だった。世界が狭すぎるにもほどがあるが、そこはご愛敬である。
　
　そしてホースたちはなんと中学時代のパンジーの知り合いだった。しかし喜ぶホースたちの喜び方とは裏腹に、パンジーはうかない顔で終始怯えたような様子。
　
　兎にも角にも、図書館に人が来るように改善をするためにホースに助言をこう面々。ホースという人間を改めて観察し、ジョーロは打ちのめされてしまう。

　まずあだ名のホースもジョーロの上位互換のようだし、こちらは偽主人公っぽい表裏が激しいのに比べ、ホースは性格も笑い方も正統派主人公のような爽やかさがある。さらにホースの周りにいるチェリーも月見も、どちらも確実に彼に惚れている。彼が主人公だったらこの番組のタイトルも「僕を好きなのは君たちだね！」となりそうなくらいにわかりやすく惚れている。ホースがパンジーを好きなのは見ていたらわかるほどだが、自分の感情よりも、今は図書館救出作戦をどうするかを優先させねばと、器も大きい。

　だが、彼のことを好きなはずのチェリーと月見は、なぜかホースとパンジーを恋人同士にさせたいとジョーロに協力を求めてくる。彼のことが好きだから幸せになってほしい。二人はお互いが友達同士だからここでいがみ合うよりも、ホースが好きな人と恋仲になった方がいい、という考えをしているというのだ。

　ジョーロはこの考え方に賛同できず、申し出を断りパンジーの元へ。彼女がなぜ、ホースとの再会に怯えた表情をしていたのか理由を聞き出す。

　彼女は中学時代その美貌から人気があった。しかしその人気の裏には下心をもった者たちが数多くいて、その下心から守ってくれたのがホースだった。そして彼女の周りにはホースの身の回りの人間だけが残ったのだった。だが、ホースには弱点があり、その部分がパンジーを困らせた。その弱点というのは「他人の裏の気持ちがわからない」ということ。

　彼は全て善意で行動しているが、その無自覚の善意が誰かを傷つけていることに気付いていないのだ。さらにそれは彼の周りの女の子が被害にあっているのだ。それを見ているのが辛かったというパンジー。さらに彼がパンジーを好きになったことで彼の周りの彼を好きな人たちが彼を思って、パンジーとくっつけようとしたのだ。

　もちろんパンジーは彼の思いには応えなかったが、パンジーはずっとホースの優しさで他人を傷つけるところが嫌いだったというのだ。だが、そのやさしさに自分も助けられたこともあるので強く言う事もできないというのだ。

　その想いを組んで、ジョーロは何とかしてやることをパンジーに約束する。その言葉を聞いて彼女は自分でも頑張ってみるというが、その後なぜかサンちゃんがパンジーを呼び出して不敵な笑みをたたえながら「やっと自分にもチャンスが巡ってきた」と言い出す。

　あれ？　またブラックサンちゃん？！　そしてホースとジョーロと男子界隈が動き出す！！
（文=三澤凛）