テレ東アニメは海外で大稼ぎ! 東宝は過去最高を更新! なお制作会社は……【アニメ系企業の決算報告まとめ】

■『天気の子』、やっぱりすごかった! 東宝、過去最高を更新

 続けて映画系企業へ。東映アニメーションは10月25日、2020年3月期第2四半期連結決算を発表。売上は前年同期比13.4%増の約290億円と好調です。

 東映が発表した資料によると、“「ドラゴンボール」シリーズ、「ワンピース」、「プリキュア」シリーズといった主力作品による収益の安定・拡大を図るとともに、事業においては国内外でのアプリゲーム等ゲーム化権の販売に加え、中国を中心とした映像配信権の販売に引き続き注力しました”とのこと。

 映像事業では劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』、『映画プリキュアミラクルユニバース』、海外では『ドラゴンボール超 ブロリー』らのヒットを要因としてあげています。『ワンピース』『ドラゴンボール』『プリキュア』の三本柱は2019年も強烈でした。

 東宝は10月11日、2020年2月期第2四半期決算を発表。連結売上高は1440億5800万円(前年同期比8.3%増)、営業利益は335億3900万円(前年同期比32.8%増)、経常利益は345億7800万円(前年同期比31.2%増)、当期純利益は228億8500万円(前年同期比35.8%増)で、第2四半期では2年ぶりに過去最高を更新しました。

 貢献したのは何といっても新海誠監督の『天気の子』です。10月中旬に観客動員1000万人、興行収入約138億円を突破。約250億を稼いだ『君の名は。』には及ばないものの、日本映画の歴代興行収入ランキングでは現時点で7位の超メガヒットです。

 また、『天気の子』に加えて『名探偵コナン 紺青の拳』や『キングダム』もヒット、さらに共同製作を行った『名探偵ピカチュウ』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』、配給として携わった『映画ドラえもん のび太の月面探査記』『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』といった定番シリーズも強さを発揮したようです。

 なお東宝は11月22日から『アナと雪の女王2』の公開を控えています。これまたガッツリとした興行収入をあげることでしょう。

 松竹は10月15日に2020年2月期第2四半期決算を発表。連結売上高は約502億7800万円(前年同期比13.5%増)、営業利益約33億2600万円(前年同期比35.7%増)、経常利益31億7500万円(前年同期比51.0%増)と、猛烈に数字を上げています。

 松竹は邦画6本、洋画1本、アニメ8本を公開しましたが、業績上昇の要因として『ザ・ファブル』『引っ越し大名!』のヒット、『あした世界が終わるとしても』の欧米向けの販売が好調だったとしています。

 また、松竹といえばアニメファンとしては、『けいおん!』から端を発する京都アニメーションの劇場作品とつながりが強い印象をお持ちの方も多いでしょう。2019年も『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』『劇場版 Free!-Road to the World-夢』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐』を公開しています。

 松竹は、京都アニメーションの映画作品を新宿ピカデリーとMOVIX京都で8月23日から特集上映を行ったことで話題になりました。もっと広がれ、京アニ支援の輪。

 なお、松竹はテレビ事業の一環で『けものフレンズ2』に関わっていますが、決算では一行も言及がなかったことを報告しておきます。

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