ドラマ『左ききのエレン』まだ原作ほど熱さが伝わってこず…この先大丈夫か?第2話

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ドラマイズム「左ききのエレン」-【MBS】毎日放送より

 話題沸騰中のコミックス『左利きのエレン』、待望の実写ドラマ化。第2話がオンエアされた。

 原作を始めて読んだときは絵のインパクトはもちろんだったが、そのストーリーの強烈さなども含めて目が離せなくて一気に読み進めてしまった。

 ドラマにも同様の興奮を求めたが、現在2話目の段階ではまだその興奮は得られていない。ドラマが開始してからはあまり話題にもなっていない気がしてしまう。話が壮大なのに、尺が1クールで終わりそうもなく、詰込み型になってしまうそうなのが心配だ。
 
 今回はエレンの過去に焦点があてられた回。

 エレンが絵をかき始めたのは父親の影響だった。絵描きだった父はしかし機会に恵まれず売れない作家として生涯を閉じてしまう。絵が好きでたまらなかったのにそれでは生きていけず死を選ぶという過去を持ったエレンは、光一が簡単に「人生をかけている」と口にしているのを聞いてしまう。

 しかし、目にした光一の絵はお世辞もうまいとは言えない代物。「へたくそじゃないか」と詰め寄るが、高校生の光一はまだ挫折という言葉を知らない。

 「俺は俺があきらめるまで諦めない」とエレンに強く言い放った。そう、自分が諦めなければ諦めたことにはならない。諦めたらそこで試合は終了だが、諦めなければ終わらないのだ。

 しかし現在、光一は何度も挫折を味わう。3億円のコンペは通っても、メンバーからは外されてしまうし、雑用の仕事ばかりで時間は過ぎていく。
 
 対してエレンは外国で取材を受け日本の雑誌で特集が組まれるような存在になっている。それを見て、光一は昔の自分の熱さを思い出し、少しだけ前に進むことができたのだった。

 昔自分が疑いもなく持っていた自信。その自信が夢に向かって進む原動力であったのに、社会に出ることによって世界の広さを知り、上の人間を知り、現実を知りどんどんすり減っていき原動力が亡くなってしまう。全く同じ気持ちに戻ることは多分なくて、思い出してその形をなぞることしかできないのだろうけれど、少しだけ原動力が戻ると仕事にも張りが出るものだ。

 天才と呼ばれる人種のエレンではあるが、彼女もまたどこかフラストレーションをためているらしい。3年前から新作を発表していないという彼女が足を止める理由とは何なのか。
(文=三澤凛)

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