ドラマ『左利きのエレン』お前は凡人だと突きつけられる残酷な現実に、胸が痛くなる第1話

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ドラマイズム「左ききのエレン」-【MBS】毎日放送より

 誰もが人生の中で一度は感じるだろう、「自分」という人間の限界について突きつけてくる漫画『左利きのエレン』。その作画も相まって一時期話題になり、リメイク版がジャンプ+で連載されるなど常に注目されていた作品の待望のドラマ化だ。

第1話「オレは、オレの事ばっかりだ」

 広告代理店で働く駆け出しのデザイナー・朝倉光一(神尾楓珠)は、いつか“何者か”になることを夢見て、がむしゃらに働く毎日を過ごしていた。そんな中、予算3億のキャンペーンをめぐる競合の案件で、上司である神谷雄介(石崎ひゅーい)からロゴのデザインという大役を任される。しかし、光一を待っていたのは、思いもよらない展開だったー。

 そんな中、光一はニューヨークで活動する天才画家で高校の同級生・山岸エレン(池田エライザ)との思い出の地を訪れ、ある事件を思い出す…。

 「クリエイター」と呼ばれる職業だとなおさらに日々「才能」という目に見えないが確実に存在するそれに何かしら振り回されるだろう。多く人間は「凡人」であるが、どこかで「天才」かもしれない時分を信じて勝負に出たりする。

 主人公の光一は、かつては自分を「天才」だと思っていた「凡人」。広告代理店に勤務して3年たつが未だ何者にもなれず焦っている。目の前にいる先輩は「天才」でその違いや自分の不甲斐なさを日々たたきつけられる業界でうまくいかないこと押しつぶされそうにいなっている。フォローしてくれる先輩や気を使ってくれる後輩にもその時の状況で不適切な態度をとってしまったりとさらにモヤモヤが増していく。

 この光一のモヤモヤとする感じとか、目の前に「お前は凡人だ」と提示される感じに、思い当たるところが多すぎて、個人的にも観ていてキツイ。象徴的に描かれるエレンは天才だが、彼女には彼女の苦悩があるのだが、ドラマではどこまでが描かれるのだろうか。

 広告代理店の仕事ってキラキラしていそうだけれどその実とても熾烈な印象もあるので、この作品の中で描かれるのも楽しみだ。原作でも細かくそれぞれのキャラが深堀されたことで、他人から天才と見える人の苦悩なども描かれるのを楽しみにしている。
(文=三澤凛)

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