重松豊の飯テログルメドキュメンタリーがシーズン8として帰ってきた! 

ドラマ『孤独のグルメSeason8』ロールキャベツにご飯とみそ汁が最強の組み合わせな第3話

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『孤独のグルメSeason8』公式HPより

 今回もクセの強すぎる依頼人に四苦八苦させられた五郎。毎回この部分だけでもゲスト俳優が豪華で観ていて楽しい。今回は岸谷五朗で、さすがとしか言いようのない癖の強さをみせつけた。あんな商談相手、最悪すぎる。お店の人にもかなり迷惑だ。

 大変な仕事が落ち着けば、待っているのはお楽しみの食事タイム。日比谷での商談だったが、少し歩いて銀座でランチ場所を探す。日比谷も銀座も目移りするほど飲食店がひしめいている。永遠に迷ってしまいそうだ。

 そんな中、本当に毎回五郎レーダーはすごい!「昼食堂」という気になる文言につられてたどり着いたのは、【四馬路】。ポークソテーを看板メニューに掲げるこの店、怪しげな路地の地下一階。かなり初見では入りづらい場所にある。 

 しかも地下の扉も板張りで中の様子が全くうかがえない。これは難易度AMXだ。五郎も恐る恐る足を踏み出してみるが……。

 中はこじんまりとした、個人でやっていることが伺える店構え。気のいいお母さんが店を切り盛りしているようだ。ポークソテーを楽しみに勇気を出して店に入った五郎に、「ロールキャベツしかないけどいいですか?」と開口一番に問いかける。

 選択肢のないランチにいささかがっかりするものの、ロールキャベツもいいじゃないかと気を取り直す五郎。しかし、ポークソテーへの興味はつきない。売り切れなのかと聞くと、以前は週に1回、肉が安い日にサービスでやっていたが、今は月一の肉の日にしか出すことができないのだという。経営状態に響くメニューならやっていないのも仕方がない。

 合間にわかめの話が出たり、夜の営業についての話が出たりと色々あったが、待ちに待ったロールキャベツが到着! ロールキャベツにごはん、味噌汁、紅白なますというセット内容。値段の記載はなかったがいくらくらいのセットなのだろうか。
 
 ロールキャベツに、ごはんと味噌汁という不思議な組み合わせに見えるが、この全てが絶妙なバランスを取っているらしい。肉がみっしりと詰め込まれたキャベツはトロットロでナイフがすっと入る。味はコンソメ風味で上にヨーグルトがかけられトマトが散らされている。ヨーグルトがどのような効果を生んでいるのかがとても気になるが、ひたすらにおいしそうだ。

 他の店でもロールキャベツをメインで食べていなかった五郎は、自分がロールキャベツが大好きであるということに気付く。ロールキャベツ自体を楽しみ、ロールキャベツをごはんにかけて楽しみ、スープを楽しみ、最後にはスープにごはんを混ぜて楽しむ。余すことなく皿の中を食べつくす。

 ちょっと変わったこの店主、過去にウラジオストックでお店をだしていたこともあったらしい。銀座という一等地で細々ながらもお店を続けられているのは、この店主のキャラクターと風変りながらも味わい深い料理のおかげなのかもしれない。夜のメニューはフルーツのみという強気な感じも気になるので、いつか足を運んでみたい。
(文=三澤凛)

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