ドラマ『4分間のマリーゴールド』福士蒼汰が相変わらずダメダメ？キャラの演技分けができず、何をやっても福士蒼汰な第１話

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　小学館の新人コミック大賞(青年部門)で大賞を受賞したキリエによる同名漫画が原作、手を重ねた人の「死の運命」が見えてしまう特殊能力を持つ救急救命士・花巻みことと、義姉・沙羅の禁断の恋を描く切ないラブストーリー『4分間のマリーゴールド』。第1話がオンエアされた。

　救急救命士として働く花巻みこと（福士蒼汰）には、手を合わせた人の「死の運命」が視えてしまう特殊な能力があった。最期の様子をビジョンで視てしまった患者に対し、みことはあらゆる手を尽くすのだが、一度視た運命はいつも必ず現実になってしまう。助けたいのに助けられないジレンマを抱えながら、それでも日々救急救命に全力を尽くしていた。
そんなみことは、父の再婚によって兄弟となった義姉・沙羅（菜々緒）、義兄・廉（桐谷健太）、義弟・藍（横浜流星）と、一つ屋根の下で仲良く暮らしている。
家族の前では普通に振る舞うみことだが、誰にも言えない思いを抱えていた。
義姉・沙羅を愛してしまったのだ。
“生”と”死”に向き合うみことと、義姉・沙羅との禁断のラブストーリーが幕を開ける！

　夏クールでどちらも主役級の活躍を見せた福士蒼汰と横浜流星が出演するとあってそれだけで注目度の高いドラマだ。
　
　義兄に桐谷健太演じる簾、義姉に菜々緒演じる沙羅、義弟に横浜流星演じる藍。そこに父親の再婚で兄妹となるのが、福士蒼汰演じるみことだ。

　なんだこの美形兄弟。絶対近所でかなり有名な兄妹だよ！！！　羨ましすぎる。家に帰ったらこの兄弟が出迎えてくれるってそりゃ誕生日も家で過ごしたいよ。しかもごはん作り担当は藍。毎日横浜流星のエプロン姿が拝めて手料理が食べれるってなんだそれ。

　主人公のみことには誰にも言えない特殊な力を持っている。手のひらを合わせるとその相手の死の運命が見えてしまうというのだ。父の死をきっかけに救急救命士になったがその仕事についたおかげでその力に気付いた。それ以降、姉の死期から余命がすくないことを知ってしまう。

　一話ではこの兄妹たちの仲の良さが存分に描かれるが、血を分けた兄妹でもここまで仲がいいのは珍しいのでは？ と思うくらいに仲がいい兄妹だ。お互いがお互いを思いあうのには何か理由があるのだろうか。
　
　また、みことが沙羅のことを好きということは最初から提示されていたが、なぜそこまでの気持ちに至ったのかがまだ判明していない。沙羅とのエピソードは明かされたが、恋心になるには幼少期すぎるような気も……。

　沙羅側もみことに対して兄妹以上の感情があるのかどうか。このあたりが判明したらさらに物語がグッと面白くなりそうだ。
　
　少し気になったのは主人公の福士蒼汰だ。今まで名前は知りつつもあまり彼が出演しているドラマなり映画を観た本数が少なく印象的なのが前クールの『Heaven？～ご苦楽レストラン～』なのだが、こんかいのみこと役の印象がその時の志賀君の印象とあまり変わらないのだ。

　しゃべり方や物腰、キャラが違えば印象も変わりそうだが、ほぼほぼ変わらない。微笑む姿はあのドラマの諦観の笑みにも見える。

　もう少し、それぞれのキャラの色が出せるようになればこのドラマに感情移入して切なさを感じることができるかもしれない。まだまだドラマは始まったばかり。演技も含めてこれからの展開に期待したい。
（文=三澤凛）