ドラマ『ニッポンノワール ー刑事Yの反乱ー』トンデモ設定ありすぎで視聴者は戸惑いと失笑続き?第1話

ドラマ『ニッポンノワール ー刑事Yの反乱ー』トンデモ設定ありすぎで視聴者は戸惑いと失笑続き?第1話の画像1『ニッポンノワール ー刑事Yの反乱ー』公式HPより

『3年A組』『あなたの番です』と視聴者を熱中させてきた枠で、またも注目のドラマがスタートした。『3年A組』から半年後という設定で今回も話題を掴むことができるのか期待が募る『ニッポンノワール ー刑事Yの反乱ー』。第1話がオンエアされた。

 突っ込みどころが多すぎるのが、このドラマ枠の特徴でもあるように思う。思えば『あなたの番です』も序盤はとんだクソドラマだと思っていたが、見続けていたらどんどん沼にはまっていった。このドラマもそうなる可能性は十分に高い。

 最近の刑事ドラマは最終的に、仲間に犯人がいすぎである。それに、日本の警察がやたらと無能に描かれる。

 この作品の主人公・清春も「警視庁のガン」「日本一の悪徳刑事」と身内である警察関係者から面と向かって言われてしまうような存在であり、女性刑事・薫が亡くなった後にもまっさきに疑われてしまう。

 記憶がなくなっているのだから違うともそうだともいえないが、現場にいたことだけは間違いがない彼は、捜査本部で殴り合いのけんかを始めてしまう。「異色異端」といえば聞こえがいいが、こんな組織だめだろと、まず思えてしまうほどにちゃちな世界観だ。

 清春のまわりを固めるキャラクターは、一癖も二癖も強いやつらばかり。「ここから先は誰も信用するな」と言い放った井浦新演じる才門要も、お前こそが信用ならないという怪しさを放つ。警視庁捜査一課の理事官の本城が何かを画策しているような描写があったりと、トップからもう怪しいし北村一輝が普通の役なはずもない。

 謎が謎を呼ばせるためのトンデモ設定を詰め込みすぎている感じがするが、それを覆すだけの面白さがなければ、視聴者はこのトンデモを容認できないであろう。『あなたの番です』にはそれを容認できるだけの面白さがあったが……。誰もがぐうの音も出ないほど圧倒的なドラマを見せてもらいたいものだ。

 この物語のキーとなる殺害されてしまった碓氷薫とその息子克喜。清春は克喜を守りつつ真相をあばくことができるのか。

 展開が速く、トンデモが続きすぎるがためか、1話からネット上では賛否両論割れたようだ。ブームを巻き起こすような名作になれるかどうか、見守っていきたい。
(文=三澤凛)

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