薔薇族だった時代 ~イマジネーションが湧かなかったモデル 第37回

薔薇族だった時代 ~イマジネーションが湧かなかったモデルの画像1撮影:津田広樹

 撮影当時に22歳だった私が、「哀愁楼」なんてタイトルをよく思いついたな、と自分で自分を不思議に思う薔薇族グラビアだ。

 このモデルは自分ではスタイリングしないタイプの男子で、伊藤文學編集長に「この人を撮影してあげて」と突然に依頼され当日撮影したモデルだった。

 どこで撮影しているのか、部屋の雰囲気に見覚えがなかった。しかし、白いビル時代の第二書房のはなれにあった、編集長の書斎だと昭和なカーテン柄で気付いた。

 以前にも書いたが、モデルは顔が良いとか身体が良いとかでは無くて、セックスアピールがあるか否かだ。このモデルは、申し訳ないがセックスアピールが無く、イマジネーションが湧かなかった。なので仕方なく「和」の古いイメージで無理やり撮影したのだ。

 編集長が所持されていた大漁旗をバックに撮影した記憶もある。モデル希望の男子を全て受け入れてしまっていた編集長からの突然の撮影依頼に、苦労した若き日を思い出す。

 本当の津田広樹ワールドは、セックスアピールある体育会系やアイドル系だった。誤解されないために、ぜひとも下記の 津田広樹の新しいTwitter アカウントを覗いて頂きたい。幻の津田広樹電子写真集(限定版)もご予約受付中です。

【津田広樹プロフィール】
 いわゆる80年代アイドル全盛の時代にスチール撮影のみならず、その多才さを認められてグッズ等の企画発案にまでもマルチな才能を発揮したキャリアをもちながら、あらたなる新天地として当時の有力ゲイ雑誌であった薔薇族の出版会社に編集部員として転身。その後もさらにその非凡なる才能の昇華は衰えを知らず、グラビアや企画ページ等にも幅ひろく手腕をふるい、多くの絶賛を得るまでにおよぶ。そして1996年にはゲイ業界初の試みであった3D写真集付き映像ビデオ、ジャック・リードを発売し世に送り出した。
 さらにオリジナル競パン付きDVDの発売など革新を起こし続けるも、無断配信に苛まれ、昨年に全ての映像ソフトのレーベルを手離す。しかし長年ににわたり不変的な価値観を持ち続ける津田広樹の世界観は色褪せることのなく、その真価を現在も世に問い続けている。 

津田広樹(薔薇族だった時代筆者)
@Wi08XKZE10Vb5rx

※画像の処理は編集部によるもの

薔薇族だった時代 ~イマジネーションが湧かなかったモデル 第37回のページです。おたぽるは、人気連載書籍ホビーの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

PICK UP ギャラリー
写真new
写真
写真
写真
写真
写真

ギャラリー一覧

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!