薔薇族だった時代 ~常に若い意見を取り入れてくれた伊藤文學 第35回

薔薇族だった時代 ~常に若い意見を取り入れてくれた伊藤文學編集長 第35回の画像1画像提供:津田広樹

 表紙を開けるとカラーピンナップポスターが、折り込まれていた時代の薔薇族だ。

 伊藤文學編集長に「カレンダーを小さく印刷したカラーピンナップポスターを付けた薔薇族にしませんか?」と提案し、「若い感覚でイイねぇ!津田君がピン ナップを屋上で撮影したらいいんじゃないかなぁ」と鶴の一声をくださり実現した。昔から常に若い意見を聞き入れてくださる聞く耳をお持ちの伊藤文學編集長だったから、薔薇族が長い年月読者さんに愛されたのだと感じている。

 白いビルだった時代の在りし日の第二書房の屋上で、何回かカラーグラビアの撮影をさせてもらったが、第3回で書いた第二書房屋上扉開かなくなったアクシデントは、このカラーピンナップ撮影の時だったと思う。モデルの顔を見て、夕暮れの屋上で伊藤文學編集長が扉を開けに来てくれるのを一緒に待っていたことを思い出した。

 このピンナップポスターは、小さくカレンダーの数字を印字しているが、写真を重視していたので横並びの数字にした。両面印刷の豪華版で、評判も良かった。

 このピンナップから数年後に撮影した、体育大イケメンだらけの幻の「津田広樹写真集」をご覧になりたい方は、下の津田広樹Twitterアカウントにアクセスしていただければと思う。

【津田広樹プロフィール】
 いわゆる80年代アイドル全盛の時代にスチール撮影のみならず、その多才さを認められてグッズ等の企画発案にまでもマルチな才能を発揮したキャリアをもちながら、あらたなる新天地として当時の有力ゲイ雑誌であった薔薇族の出版会社に編集部員として転身。その後もさらにその非凡なる才能の昇華は衰えを知らず、グラビアや企画ページ等にも幅ひろく手腕をふるい、多くの絶賛を得るまでにおよぶ。そして1996年にはゲイ業界初の試みであった3D写真集付き映像ビデオ、ジャック・リードを発売し世に送り出した。
 さらにオリジナル競パン付きDVDの発売など革新を起こし続けるも、無断配信に苛まれ、昨年に全ての映像ソフトのレーベルを手離す。しかし長年ににわたり不変的な価値観を持ち続ける津田広樹の世界観は色褪せることのなく、その真価を現在も世に問い続けている。 

津田広樹(薔薇族だった時代筆者)
@Wi08XKZE10Vb5rx

※画像の処理は編集部によるもの

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