「平成ヤラカシ史」vol.4

ジャニーズファンのリアルなヤラカシ事情――「平成処女軍団」と時期を共にした女性「Jr.とヤラカシの繋がりはある」

「うちらの世代にヤラカシが多かったのは、テレビ東京系列で『Ya-Ya-yah』っていう番組が放送されてて、それを見て『この人かっこいい!』って思ってジャニオタになって、その上でさらにメルマガを読んで、ヤラカシの存在を知って現場に来たオタクが多かったんじゃないかな。そういうオタクって波乱万丈な現場に押し潰されて死ぬか、もしくは生き残るかのどっちかだった。担当が被ってなければ『強め』と仲良くしてもらえるし、かわいいと現場でも優遇される。Jr.も結局人間だから、ブスには冷たい。ヤラカシとJr.がタッグを組んで、気に食わないヤラカシをボコボコにすることもあった。結局Jr.もヤラカシも同じ高校に通ってたりするから繋がっちゃうんだよね、そこで仲良くなったりして」

 聞けば、Jr.とヤラカシの繋がりは「しょっちゅうある」ことなのだそう。

「エイベックス系アイドルの元メンバーのKちゃんはヤラカシだった時にJr.と付き合ってたし、関西ジャニーズJr.にはヤラカシと結婚したアイドルもいる。自分のオタクじゃないヤラカシと付き合うJr.もいるし、めちゃくちゃだよね」

 なんだか壮絶なエピソードばかりで圧倒されていましたが、ゆうこさんは最後に「あ、でもSexy Zoneの中島健人はレッスン生の時から優しかった!」と言い残していきました。中島健人さんが希望の象徴のように思えてきます。

 さて、ここまで連載第3回、第4回と「平成処女軍団」がいた頃のヤラカシ事情について振り返ってきましたが、現在に視点を戻しましょう。今回逮捕された中島裕翔さんのオタクのような、10年代後半のヤラカシ像とはどのようなものなのでしょうか?

 メルマガ、前略、ウィルコム時代から、オタクのコミュニケーションツールは「ツイッター」「LINE」、そしてジャニオタ固有のパスワード付き掲示板である「タレコミ」へと移行します。つまり晒されるアイドルとオタクの繋がり流出画像の画質も年を追ってどんどん良くなっていくわけですね。昔の流出画像とか見るとめちゃくちゃ画質が荒くて面白い。

 次回はそんな10年代後半の、ヤラカシ……というより「ストーカー」に話を聞いていきたいと思います。まあ、ヤラカシは全員ストーカーなのですが、取材を続けるうちにはっきりとわかったことは、ヤラカシにはヤラカシ固有の「自分はリアストじゃなくてヤラカシ」という、境界線を引くような自意識があることです。カテゴリ内で細分化される属性と役割が非常に興味深いところで、次回はその辺りについても書いていきます。お楽しみに。

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