『ギヴン』上ノ山、かわいいよ上ノ山…しかし真冬のアカペラの歌声に盛大にこける視聴者続出？

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『ギヴン』公式HPより

　ノイタミナ初となるBL漫画が原作の青春群像バンドストーリー『ギヴン』。第2話がオンエアされた。

# 02
Like Someone In Love
　同じバンドのメンバーである中山春樹と梶秋彦に真冬を紹介した立夏。
　二人からの助言もあって立夏は真冬にギターを教えることを決める。はじめて弾くギターに興奮が隠せない真冬。
　そんなある日、春樹と秋彦は音楽をする上で絶対必要なものを真冬に教える。

　上ノ山、かわいいよ上ノ山。何も知らない真冬に一から懇切丁寧にギターについて教えてくれる上ノ山。教え方をググったり（下手な）絵を描いてパーツの説明をしたり、バンドメンバーに頼んでスタジオに見学に来れるようにしてくれたりと、あれ？お母さんかな？　というくらい甲斐甲斐しい世話焼きっぷり。

　彼らの練習スタジオは、バンドマンと役者が一度は足を踏み入れる街・下北沢。上ノ山のバンドメンバーも、真冬のことを歓迎してくれて色々と教えてくれる。いいお兄さんたちだ。こういう人と最初にバンド組めるって、結成時に何があったんだろう。そのあたりも今後展開するのだろうか。

　放課後も休み時間も飽きることなくギターの弾き方を教えてもらいに来る真冬。飲み込みも早く耳もいい彼はぐんぐんと成長していく。その上達を目の当りにするのも上ノ山は楽しいらしい。お母さんか。俺が俺がタイプに一見みられがちだが、案外尽くすタイプとメンバーにも言われるくらい面倒見がいい。そういうギャップが、皆に好かれるポイントなのだろうか。クラスメイトもなんだかんだ上ノ山のこと気にしてるし、周りにかなり愛されている。

　さて、バンドマンが活動するために必要なものがある。それは金だ。ギターを維持するのも練習台もライブをする場合はハコ代もかかる。音楽にお金がかかるのは古来からの決まり。これは仕方ない。そこで真冬にはいったいどんなアルバイトがあっているかをバンドメンバーみんなで話し合う。なにこのバンドかわいいかよ。

　春樹もその長髪を活かしてサロン用の動画モデルなどをやったり梶は色々な種類のバイトを経験していたりと、経験談を教えてくれる。男性の場合は肉体労働系が稼げそうだけど真冬には合わなそう……。賄いがつくものやライブハウスなど色々提案はされるものの、どこか他人事な真冬。アルバイトが必要がない身分なのだろうか。

　思えば真冬が持っているギブソンのギターは、一介の高校生が持てるものではない。いったいこのギターはどうして手に入れたのか。突然懐いてきたナゾの少年ということぐらいしか、情報がでていない。

　そんな彼とコミュニケーションをとる上ノ山。その中でバンドマンとしてはよくある話題「好きな音楽」の話になった。しかし、これといって好きなアーティストがいるわけではないという真冬。しかし、頭の中で鳴っている音楽があるのだという。言葉で音楽を説明することは難しい。そこで、彼は突然歌いだし、その歌声が上ノ山の琴線にふれた。真昼が上ノ山のギターに心動かされたときと同じことが起きたのだ。

　正直、このシーンがとっても大事なシーンなのは分かるのだが、真冬のアカペラの歌声に盛大にこけてしまった。ここ感動するところだから鳥肌ものの美声がくるのかと思ったらうーん…………。

　ちょっと期待が過ぎたようだ。しかし、前回はインストだけだったエンディングに歌がついた。つい先ほど歌声を披露した真冬の声だ。こちらは伸びやかに歌っていて気持ちのいい歌だった。このクオリティをあのアカペラでも欲しかった……。

　真冬の歌声に強烈に惹かれた上ノ山くん。勢いでバンドへとスカウトしたことによって、一体物語はどんな展開を見せるのか。次回を楽しみに待ちたい。
（文=三澤凛）