初版の部数を絞っているだけ!? 『Dr.STONE』原作・稲垣理一郎が“重版商法”に苦言

『週刊少年ジャンプ』公式サイトより

 書店のポップや本の帯などでよく見かける「重版」というワード。なんとなく“売れている本の証”のようなイメージがあるものの、そんな風潮に『Dr.STONE』(集英社)でお馴染みの漫画原作者・稲垣理一郎が異議を唱えていた。

 稲垣はTwitterで「重版って作家にとっては超嬉しい。ただ『発売即重版!』みたいな宣伝が有効になっちゃうと、販売部はますます部数を絞ろうとするわけで」「ホントは、最初っからいっぱい刷ってくれる方が作家にはありがたいから」と告白。また「出版社サイドが『発売即重版!』宣伝してるの見ると、いや君ら、作品の人気を舐めてて読み違えたって話だけどねそれ… ドヤ顔できる話ではないですが… ってちょっとだけ微妙な気持ちになる」とも苦言を呈している。

「重版出来!」「発売即重版!」などの謳い文句を見るとついつい作品を手に取ってしまいがちだが、確かに初版を絞れば「重版」のハードルは下がりそう。稲垣が語った裏事情に、SNSなどでは「確かに『重版』で客を釣るために部数を絞ってたら作家は大変だろうなぁ」「いわゆる“品薄商法”ってやつか」「漫画や本以外の業界も同じようなことをやってるのでは?」といった声が上がっていた。

 しかし出版社側としてもあまり有効な宣伝方法ではないようで、稲垣は「ちなみにまとめて刷るほど単価は下がるので、細かく重版することは出版社にとっても損害です」ともツイート。一体誰が得するのかはわからないが、“重版商法”がこれ以上広まらないことを祈りたい。

初版の部数を絞っているだけ!? 『Dr.STONE』原作・稲垣理一郎が“重版商法”に苦言のページです。おたぽるは、騒動・話題マンガ&ラノベの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

PICK UP ギャラリー
写真new
写真
写真
写真
写真
写真

ギャラリー一覧

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!