帰還を賭けたリアル脱出ゲームのアニメ化『ナカノヒトゲノム【実況中】』がいま始まる!!
第1話「ARE WE FRIENDS」
――『これよりお迎えにあがります』。
「ナカノヒトゲノム」の実況主・アカツキがゲームを終えた途端、画面に意味深な言葉が……。
次に目を覚ますと、そこは見知らぬ山の中だった。倒れていた女子高生実況主・カリンを助けようとして鉄拳を食らわされたアカツキだが、二人で周囲を探索することになった。道に迷うその時、ありえないサイズの巨大パンダが現れ、二人に襲いかかる…!?
YouTubeやニコニコ動画黎明期から始まった「ゲーム実況動画」が、ついにアニメの題材となるのかと思うと不思議な気持ちだ。現代では媒体も増えたし、実況で生まれた有名人は数知れないのではあるが。
そんなトップ実況プレイヤーが集められ、リアルゲームをクリアする様を実況し、再生数を1億稼がなければならないという脱出ゲームへの参加を強制された。しかも場所は現実世界とは異なる異空間。ありえないでかさのパンダはいるし、変なアルパカの被り物をした男は出てくるし、周りは見たことが無い場所だし……。
無害ではあったものの、パンダの存在が謎すぎる。この異空間を現すためだけに出てきたのだとしたら無意味な気もするが、おいおい意味づけされてくるのだろうか。
主人公であるゲーム参加者のアカツキは、そんなパンダともすぐ仲良くなってしまう平和主義者。何に対しても怒ることがなく飄々とした態度が印象的だ。彼を中心とした8人のメンバーで共同生活を送り、1億回の再生回数を目指す。
みんな普通に受け入れて共同生活と脱出ゲームを始めたが、ひとりくらいもっと怖がってもいいだろう。もともと実況者の間ではウワサになっていたゲームなので、それほど取り乱さないということなのだろうか。毎回のゲームは人数制限があるようなので、第1話だけでは人となりが分からないキャラクターが多い。
1回目となるゲームは「こっくりさん」。こっくりさんってホラーの中でも昔からポピュラーなものだ。ホラー実況が得意のカリンんを含めた4名でゲームに挑んだ。
なんやかんやで無事ゲームをクリアする。「ホラー好きには、自分に降りかかるのが苦手なホラー好きもいるの」との言葉通り、ホラー実況を得意としていたカリンは特に目立った活躍はなかった。
このゲームは誰かが突出して活躍した、らその人にポイントが入るとかではなく、あくまでチームとして再生数だけを気にしていればいいらしい。だとしたら共同生活の中でのチームワークが今後鍵になってくるのだろうか。
誰がどんな目的でこのゲームを進めているのか。1億再生が達成されたら何が待っているのか。そもそもどこで再生されて、誰が見ているんだろうか。
まだ謎が多い第1話。緊張感のあるゲームはまだ始まったばかり……。
(文=三澤凛)
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