デス・ウィッシュシリーズみたいにならなくてよかった……『ターミネーター』シリーズ新作で人気回復なるか

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映画『ターミネーターニュー・フェイト』公式サイトより

 ターミネーターシリーズの新作『ターミネーターニュー・フェイト』の情報が11月の公開に向けて徐々に明らかになっている。

 今回の見どころは、なんといってもリンダ・ハミルトンが28年ぶりにサラ・コナー役に復帰すること。すでに流れている予告映像では、60歳を過ぎてなおも迫力がある彼女の姿が映し出されている。

 同時に気になるのは、アーノルド・シュワルツェネッガーが再びターミネーターを演じること。こちらもついに70歳を越えたのだが、いったいどんなターミネーターになるのかが、話題になっている。

 そして、今回の映画の最大の目玉は「これまでの第3作以降はなかったことで」ということ。そう『ターミネーター3』なんて最初からやらなきゃよかったのだ。

 やっぱりあの映画は酷かった。ジョン・コナーは単なる汚いオッサンだし、スカイネットが実は……は、ホントにハリウッドで幾人もの映画人が練りに練ったとは思えないB級設定。その時点で「あ、これはなかったことに」とすればよかったのに、3の出来事が前提になっていたために迷走しまくった十数年だった。

 シリーズの迷走といえば、まず忘れてはならないのはチャールズ・ブロンソンのデス・ウィッシュシリーズだろう。

『狼よさらば』に始まる全5作のシリーズ。当初は犯罪者に家族や娘などを殺されたブロンソン演じるポール・カージーが銃を手に悪を処刑する悲哀に満ちたシリーズだった。

 ところが第3作の『スーパー・マグナム』からテイストが豹変。悲哀の部分がなくなって、単に街にはびこる悪を殺しまくるだけの内容に。それでも『スーパー・マグナム』は悪がパンクスとか妙な設定で面白さがあったのだが、残り2作は完全な駄作に。最終作『狼よさらば 地獄のリベンジャー』にいたっては、日本ではついに劇場公開すらされないB級映画になってしまった。

 それを思うと、完全にシリーズが見捨てられる前に方針を転換したターミネーターシリーズは期待できる。シュワちゃんがどれだけ動けるかという不安もあるけど。

(文=大居 候)

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