“ターミネーター”がもうすぐ登場!? 兵士と市民を見分けるドローンが話題に

 急速に進化を遂げる人工知能の活用は軍事の分野でも積極的に進められている。現在の“ロボット兵器”がどれほどの実力を持っているのか? その一端が垣間見える映像が公開され話題だ。

1611_DARPA.jpgYouTubeより。

■小銃を持っている者を敵と認識して攻撃するドローン

 DARPA(アメリカ国防高等研究計画局)のエンジニアであるジェイコブ・レーゲンシュタイン氏が、この8月に試験飛行を行なった6ローターの自律型ドローンの空撮映像が話題だ。

武装兵士と一般人を見分けるドローン。「YouTube」より

 8月25日に行なわれた試験飛行は、マサチューセッツ州のキャンプ・エドワーズ内に特設された中東の村を再現した施設の上空が舞台となった。現場に配置された者の幾人かはAK-47のレプリカ小銃を携えているのだが、上空に浮かぶこのドローンは小銃を持っている者を兵士と認識し、非武装の者を一般人と判断していることがこの空撮映像からわかるのだ。もちろんレーゲンシュタイン氏らは、このドローンをいっさい遠隔操作してはいない。搭載された新開発の認識ソフトウェアによって、戦場の状況を自ら把握して行動する能力ががあることになる。そして、もしこのドローンが武装していたならば、小銃を持った敵兵を攻撃していたのだ。

 立ち止まっている者だけでなく、動き回る物体についても優れた追跡能力があることも示されているこのドローン。人間だけでなくトラックなどの車両も検知して追跡できるようだ。これも同じく、ミサイルなど兵器を装備していたならば、車両に対して攻撃ができることになる。

 このような自律型無人兵器が数多く戦場に投入されれば、これまでの作戦行動をまったく変えてしまうものになるだろう。もちろんそれこそが、米軍=ペンタゴンが意図しているものである。ペンタゴンの最新の予算では、このような自律型ロボット兵器の開発にむこう3年間で180億ドル(約1兆9,000億円)が計上されている。今この瞬間にも著しい進歩を遂げている“ロボット兵器”に恐怖を禁じ得ない。

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