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中国最大級の同人誌即売会「COMICUP 魔都同人祭」に参加してみた! 参加のハードルは高い?【参加方法・事前準備編】
中国版コミケ「COMICUP 魔都同人祭」日本人が参加するには数々の壁が立ちはだかる……【参加方法・会員登録編】
■これは同人誌「即売会」ではない
「COMICUP 魔都同人祭」は中国最大の同人誌即売会となっています。でも、注意しなくてはならないのは「即売会」ではないことが前提となっていることです。
昨年、中国でBL作家が懲役10年の実刑判決を受けたことが報じられ、日本の界隈にも衝撃を与えました。大前提として中国では、勝手に本を出版すること自体が法に触れる場合があるのです。日本から参加したサークルでも、空港で大量に同じ本を持っていたために没収された事例があります。
ですので、このイベントはあくまで、自分がつくった同人誌を展示している会で、それを有償で交換しているのであり頒布でも販売でもありません。
この点、会場内でも警察が見回り参加者を呼び止めて職務質問しているのを見ました。警察が市民を呼び止めて、身分証(中国人は全員が所持)を求める姿は市街では当たり前に見かけたのですが、会場内でも行われていたのは驚きです。
■撮影は禁止。エロも禁止
こうした事情もあり、相当ピリピリしているのか、同人ブースはほぼ撮影禁止です。自分のサークルスペース程度は許容されるようですが、あちこちに「撮影禁止」の表示があります。
また、値札を置くことも禁止されており、値札が見えていると見回っているスタッフから注意されます。
エッチな表現についても気遣いは必要です。水着イラストを扱う同人誌もけっこうあるのですが、裏返して置いておくなど、けっこう気を遣っていました。もちろん全裸はNGです。日本から参加したサークルは中国用に水着バージョンのイラストを作成した(日本では脱いでいる)という人もいました。
一方で、企業ブースにはセクシーなイラストを用いたグッズも見かけましたから判断基準はよくわかりません。いずれにしても「言論/表現の自由」の概念が日本と大きく異なることだけは、心しておいたほうがよいでしょう。
日本とは全然違う! 中国版のコミケ「COMICUP 魔都同人祭」の独特なルール 同人誌はあくまで“展示しているだけ”のページです。おたぽるは、イベント情報・レポ、アニメ、昼間たかし、中国、COMICUP 魔都同人祭の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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