中国版コミケ「COMICUP 魔都同人祭」日本人が参加するには数々の壁が立ちはだかる……【参加方法・会員登録編】

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★前回の記事→中国最大級の同人誌即売会「COMICUP 魔都同人祭」に参加してみた！　参加のハードルは高い？【参加方法・事前準備編】

■最初は「サークル参加する人についていく」が正解

　日本からの企業やサークル参加も増えている「COMICUP 魔都同人祭」ですが、それでも参加のハードルは決して低くはありません。

　最大の理由は、日本語の案内がほぼ存在しないということです。

　事前にサークル参加の経験者で、昨年はインタビューもさせていただいた魔公子さんにアドバイスをいただいた際に、どうやって申し込んでいるのかと聞いたところ「中国の友達に頼んだ」といいます。

■偶然から始まった世界の同人誌即売会で本を売る日々……旅するマンガ家・魔公子の語る旅と人生（日刊サイゾー）

　今回、筆者はサークル参加される西田一さん、ぱぃろさんに同行したので事なきを得ましたが「ちょっといってみようか」と出向こうとしても、様々な壁にぶち当たります。

　ですので、初参加の最適解は「サークル参加する経験者についていく」ですが、そうとばかりはいってられません。

　もしも、サークル・一般で参加しようと考えた時、最初に必要なのは公式サイトからの会員登録です。Googleで「COMICUP」と様々な候補がでてきますが「无差别同人站」が、公式サイトです。

■公式サイトにログインは日本人には難しい

　ここにアクセスして会員登録をするわけですが、最初に電話番号を入力します。するとSMSで番号が送られてくるので、それを入力してログインします。

　こう書くととても簡単なのですが、このSMSが送られてこないことがあるのです。一度で届いたという人もいますが、何度か挑戦して届いたという人も。筆者も時間を変えて三度ほどチャレンジしたら送られてきました。

　ところが、さらに壁はあります。SMSで通知された番号を入力すると中国語で同人に関するクイズが表示されるのです。漢字ですので、質問の内容はなんとなくわかります。ところが、選ぶべき選択肢が中国の同人事情を知らないと、なんのことやらわかりません。しかも全問正解しないと、次に進まない仕様です。ただ、これも何度もチャレンジしていたらログインできました……謎です。

　こうしてログインできた公式サイトで、前売りチケットの購入もできます。通常券は二日間通しで90元。ちょっと早く入れるVIP券も同時に発売されます。当日券は、まず購入するだけでも長蛇の列ができており、ダフ屋がやってくるほどです。ですので、最低でも前売り券は必須。できればVIP券を購入しておいたほうがよいでしょう。ただ、やっぱりクレジットカードが使えるかどうかは運です。

　妙な感じの公式サイトですが、日本の同人誌即売会のそれよりは充実しています。というのも、当日の頒布物は事前に登録をしておく必要があります。ですので、参加者はどこのサークルがなにを頒布するか。ページ数や金額もみることができるのです。これは、日本でも導入したら便利そうなシステムです。

　ともあれ、参加までもハードルの高いイベント。最初は全体の様子を知るためにも、サークル参加が最良の手段ではないかと思います。　

※続編は明日（6/20）公開予定

（文＝昼間 たかし）