『サクラクエスト』1話 就活失敗女子、限界集落寸前の町で疑問だらけの行動の末、国王になりました

――都会での仕事に憧れる20歳女子。就職浪人中、ド田舎のよくわかんない独立王国の王様に就任させられる(困る)。がんばる女の子が出てくるマンガとアニメに涙しがちなたまごまごが全話レビュー。全力で就活失敗ヒロインの成長を応援したい!

『サクラクエスト』1話 就活失敗女子、限界集落寸前の町で疑問だらけの行動の末、国王になりましたの画像1『サクラクエスト』公式サイトより

1話「魔の山へ」お仕事シリーズ最新作

 4月。木春由乃(こはる・よしの/演:七瀬彩夏)は、就活大失敗で、貯金もなく、失意のどん底。そんな時に飛んできたのが、“「ミニ独立国」の国王”という観光大使の仕事。彼女は依頼のあった間野山町へ出かける。

 監督:増井壮一(『棺姫のチャイカ』『あにゃまる探偵 キルミンずぅ』)、シリーズ構成:横谷昌宏(『はたらく魔王さま!』『Re:ゼロから始める異世界生活』)らが手掛けるTVアニメ(公式サイト)。P.A.WORKS制作の、「お仕事シリーズ」第3弾だ。

『花咲くいろは』は温泉旅館の仲居、『SHIROBAKO』は制作進行を中心としたアニメ業界と、仕事内容がわかりやすかった。しかし今回は国王。町の復興がメインらしいけど、現時点で、なにをするのかさっぱりわからない。
 そもそも由乃、手違いで呼ばれたもんだから、やる気の起こしようがない。しかも契約は1日じゃなくて1年間。町はシャッターが閉まりまくりで、住人の空気はピリピリしている。東京でかっこよく働くマンを目指していただけに、心がヘナヘナにしおれてしまう。
 1話は由乃に同情してしまうシーンの連続だ。

■社会人として必要とされる場所

 しかし、彼女の行動は「社会人」として疑問が残る部分だらけ。
 契約書を読んでいないのを、斡旋会社に電話で「でもこんなのずるい!」という。だがきちんと「1年間」と書いてある。「詳しくは契約書を確認してください」と先に電話で言っており、彼女は了解している。「1日だ」と一人で思い込んでおり、仕事内容を全然チェックしていない。
 話が違う(違ってないけど)と怒りが沸いて東京に帰ろうとするのは痛いほどわかる。だが、何も言わないで帰るのは契約の放棄だ。物語の後半で、ちゃんと話しあうことができる人も登場している。ミスに気づいた時点で、相談をするべきだった。
 1話は由乃視点で描いているため「とんでもない田舎にとばされてしまった」ように見える。でも依頼した観光協会側から見たら「ごねて逃げだした」のだ。

『サクラクエスト』1話 就活失敗女子、限界集落寸前の町で疑問だらけの行動の末、国王になりましたのページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!