やはり『背すじをピン!と』完結――「マガジン」「サンデー」の“好きな作品”を聞く「ジャンプ」の真意が気になる

 前述の通り、前号から「新連載6連弾」がスタートしている「ジャンプ」。今号から現・連載作の完結&打ち切りもスタートする形に。まずは、前号で「クライマックス大増23P!!」と予告していた『背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~』が、2年弱続いていた連載を終えた。急に2年の時が進んだりと、ラストはやや駆け足感があったが、作者の横田卓馬は巻末の目次で「というわけでお陰様で完走です!」とコメント。あくまでも“完結”の模様。横田はさっそく次回作への意気込みを見せているので期待したい。

 そんな今号の「ジャンプ」で気になったのは、読者アンケートハガキ。新連載の『U19』についての質問がある中、ライバル誌「週刊少年マガジン」(講談社)、「週刊少年サンデー」(小学館)の中で「好きな作品」を聞いているのだ。

 先日、「一般社団法人 日本雑誌協会」が発表した2016年10~12月の印刷部数を見ると、「マガジン」が約98万部、「サンデー」が約32万部を記録する中、「ジャンプ」は約200万部と大差をつけている。オリコンが発表するコミックランキングを見ても、上位はほぼ「ジャンプ」作品であることがほとんど。数字を見れば、「ジャンプ」が一人勝ち状態だ。

 しかし、「マガジン」「サンデー」同様、実は「ジャンプ」も売り上げを徐々に落としている状態。16年7~9月期の部数と比べると、約15万部数字を落としている。おそらく、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』をはじめ、『BLEACH』『暗殺教室』といった人気作の連載終了が影響していると考えられる。

 人気作の喪失、印刷部数の低下が原因なのかは定かでないが、「ジャンプ」読者が好むライバル誌の作品を調査することで、今後の連載作への参考にしようと考えているのだろうか。たしかに、『名探偵コナン』『金田一少年の事件簿』といった探偵モノ、『ダイヤのA』『MAJOR』といった野球モノは「ジャンプ」にはなかったりするが……。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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