日常シーンにあのシーンも吹っ飛ばされた……でもうまくまとめているかも、な『CHAOS;CHILD』第3話レビュー

 と、宮代拓留が帰ってきたことに気づき、顔を出す妹弟の橘結衣と橘結人。当番を自分たちが代わっているのだから、早く帰ってきてほしいと話しかける。変わらない家族の姿。その温かさに、宮代拓留は「家族でも何でもない」と来栖乃々に言ってしまったことを後悔する。素直になれない宮代拓留がかわいい。

 どうでも良いことだが、回想で登場した宮代拓留の両親の事件の新聞記事にあった父親の写真が、宮代拓留にそっくり過ぎた(笑)。たぶん、初出しだよな、これ。

 そして、話は翌日へ。文化祭の前日に進む。監視カメラの一件で、廃部になろうとしていた新聞部だったが、突如舞い込んだ、ニコニヤ動画の記者・渡部友昭との対談を引き受けることを条件に、廃部を免れることに。そして、休部となった新聞部は、生徒会長の来栖乃々の希望もあり、生徒会の仕事を手伝う。

 文化祭の準備に追われる宮代拓留の姿は、カオチャで描かれる数少ない日常の一幕だ。「ニュージェネレーションの狂気の再来」によって日常が崩れていくその後を引き立ててくれる。

 が、完全に尺の都合でバッサリ飛ばされましたね。クラスで“ぼっち”になっている新聞部後輩の香月華を手伝ったり、有村雛絵から渡部友昭記者との対談についてお願いごとをされたり、自分のクラスの出し物用のビデオ撮影をしたり……。個人的には、目を輝かせている有村雛絵のカットが、宮代拓留の声が腐女子に受ける声だからと、自分の考えたBLの台詞を朗読させて、キュンキュンしている(……というゲーム内での宮代拓留の妄想)しているように見えた(笑)。カオチャは男性ファンが多いと思うが、筆者は松岡禎丞がエロい台詞をささやくこのシーンを推したい。

 一瞬で吹っ飛んだ文化祭の前日を気にも留めず、さらに話はとっとと文化祭当日へ。渡部友昭記者との対談を控える新聞部一行だったが、なぜか対談開始時間を過ぎても現れない。と、そこに有村雛絵が。「随分遅いっすね」と話しかけてきた有村雛絵に、挙動不審になる宮代拓留。今回も良いコミュ障っぷりです。

 渡部友昭記者が撮影した「回転DEAD」の現場に残された力士シールの写真について対談で聞いてほしいと話す有村雛絵だったが、そこで渡部友昭記者が壇上に姿を現す。が……。様子がおかしい渡部友昭記者。ヨロヨロと歩いてきた彼は、突然目から出血し、口から大量の力士シールを吐き出した! カオチャの気持ち悪いシーン再び。「ごっつぁんデス」もアニメで見ると、グロテスク感が増している。

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