アクシーズ論争に終止符! “オタク女必見”現役スタイリストに聞く「アクシーズ着こなし法」

 上記の5つのファッションのタイプのうち、1つに絞るのが難しい人は2つまでならいいが、3つまで選ぶと絶対混乱する。さらにポイントは「似合うもの」を選ぶだけでなく、上記5つのうち「これは自分には絶対違う」というものも見極めることだ。「似合わないものは着ない」ようにするだけで、ファッションは失敗しなくなるし、たんすの肥やしや、一度着ただけでメルカリ送りになる服も増えなくなる。

 どのタイプが似合うかわからないときは、具体的にそのタイプを象徴するアイテムを着てみるといい。例えば、ユニクロをはじめ多くのメーカーが今年の冬ざっくりと太い毛糸で編んだオーバーサイズのニットを出していたが、これが似合うのは「カジュアル」が似合う人だ。カジュアルが似合わない人がこれを着ると、「浪人生の冬、最後の追い込み」的風情になる。同様に、女性らしい服装が似合わない人はカシュクールのワンピースを着るとオネエっぽくなるし、かっこいい服装が似合わない人はパンツスーツを着ると「はりきりが空回りする地方の女性市議会議員」っぽくなる。

 こうやって「似合う」「似合わない」を見極めていき、「似合わない」タイプは無理に手を出さなければファッションは失敗しない。なお、「顔がかわいくないから「かわいい」ファッションは似合わない」とは限らない。似合うかどうかは顔面よりスタイル、肉の付き方に関係してくるからだ。なお、似合うファッションのタイプは太った、痩せたでは変わらない。

 気を付けたいのがトレンドの存在だ。ファッションのトレンドはカジュアルが続いているため、カジュアルが素敵っぽく見えてしまうのは気を付けておきたい。ざっくりニットを着ると浪人生に見えたり、チェックシャツを着るとアイダホ州のポテト農家に見えたり、おしゃれで首回りをあえてくたっとさせたTシャツを着ると貧乏臭く見える人は、全て本当はカジュアルファッションが似合わない人なのだ。これらで自覚のある人は、あきらめて別なファッションに進んだ方がセンスよく見える。

 ちなみに、それなら自分で判定できると思われた方もいるかもしれないが、自己診断は難しさもある。先ほどのトレンドに引っ張られるだけでなく、「私に女性らしい服装が似合うわけがない」といった「自分バイアス」がかかる人が少なからずいるからだ。男の人生も多分きついのだろうが、女の人生も相当きついのは実感している。幼少期からのコンプレックスと抵触していたりすると、自分バイアスは生涯のラスボスといっていい。

 さらに、よくある誤解のひとつは「モテたいからかわいいファッションを着る」というものだ。しかし、モテファッションとはその人が一番綺麗に見えるファッションのことだろう。「カジュアル」が一番似合う人はざっくりニットにジーンズ姿という、メンズライクなアイテムを着ているときが、フリフリの服を着ているときもかえって女性らしく綺麗に見える。モテたいから特定のアイテム(ツインニットとか)を着る、というのは雑誌でも見られるが、似合うファッションにタイプがある以上、万人が来て全員が似合うファッションアイテムはないと個人的には思う。

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