アクシーズ論争に終止符! “オタク女必見”現役スタイリストに聞く「アクシーズ着こなし法」

■「下半身」と「混ぜ込み」でアクシーズを着こなせ!

 以上をふまえて、アクシーズ着こなし法になる。アクシーズはどう見ても上記5分類のうちで「かわいい」ファッションだろう。アクシーズのアイテムに頻出する、大きめの丸襟、リボン、レース、たっぷりとよったギャザー、パフスリーブ(ちょうちんそで)、小花柄と、ディティールまでかわいいのストレート150キロ。デザインはメルヘンだがブレない漢気。ファンが多いのもこのブレなさ加減からだろう。アンチも産んではいるが、たいていの服飾ブランドはファンもアンチもいないのだ。「ここのものは無難だし」みたいな選ばれ方とは無縁のアクシーズには、ブランドとしての力がある。

 しかし、「カジュアル」が似合わない人は野暮ったくなったり、所帯じみて見える程度だが、「かわいい」は外したときのインパクトはでかく、ごまかしがきかない。具体的にどう思われるかはすでにネットで超えた遠慮のない意見が多数書かれているので省くが(暗くなるので見ない方がいいと思う)、「かわいい服装したかったんだろうな」という意図までが周りに伝わってしまうのだ。よって、先ほどのファッションの分類で「かわいい」が明らかに似合わないタイプの人は、「似合う」スタイルをしたい日はアクシーズをあきらめユニクロやZARAなどのファストファッションでそろえることを勧めたい。

 アクシーズが似合うタイプではないが、アクシーズを似合わせたい人にはまず下半身にアクシーズを集約させることをお勧めする。似合うアイテムは顔周りにもってくるとますます華やぐが、逆もまたしかりで、似合わないアイテムが顔周りにあると違和感が燃え上がり全身火だるまになる。ヘアアクセサリーなどまさにそうで、一時期極細のヘアバンドがはやったが、私がつけてみたところ、極細なのに「あなた、何か頭についてますよ」としか言えない風情になった。大ぶりのヘッドドレスに至っては、頭にセミが止まっているかのようだった。顔周り、上半身は似合うものをもってこないときつい。よって、かわいい要素が似合わない人はかわいいアイテムは下半身に持っていけば悪さをしにくくなる。せっかくのアクシーズをスカートだけじゃ気分じゃないという反論もあるとは思うが、「自分の気分」より「似合う」を優先させたい日は使ってみて損はないだろう。

 2点目はやや高等テクになり、「自分の似合うスタイルとアクシーズ(かわいい)を混ぜる」というものだ。例えば「かっこいい」ファッションが似合う人だったら、アクシーズのリボン、レースフリフリの、ジ・アクシーズなインナーを使うというのなら、残りは革ジャンやスリムパンツにスリムブーツ、鞄もクラッチバックなど、ひたすら残りは自分のホームである「かっこいい」で埋めていくという戦法だ。うまくハマれば「似合う」と「気分」を両立してくれるだろう。混ぜるときは半々にすると何がしたいのかがわからなくなるので、できればアクシーズ要素は面積的に「従」にし、自分の似合う方を「主」にすると失敗しにくくなる。

 ファッションのうれしさには「私の気分(着たいものを着る)を叶える」と「似合う」の二つがある。相手のいるビジネスファッションやフォーマルシーンで「私の気分」だけを優先させては常識のない人に写るが、これ以上ない心の解放の場でもある同人誌即売会では「私の気分」最優先だっていい。ただ、気分100%といける人はなかなか少なく「気分6、似合う4でいきたい」人も多いはずだ。「似合う」はどうしたらいいのかというときに、タイプ分けを思い出してもらえれば嬉しい。
(文/石徹白未亜 [http://itoshiromia.com/])

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